河添有希
理学療法士
 


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私は毎年何人か呼吸療法認定士の受験サポートを行っていますが、「おすすめの問題集は?」と聞かれると、『100日ドリル』と青本をおすすめします。呼吸のことわかってますって方は青本だけあれば十分かと思います。しかし、呼吸のことはこれから勉強しますという方には『100日ドリル』をおすすめしています。この連載を読んでくれた方にたまに言われます。「『100日ドリル』推しすぎだろ」と。「メディカさんの連載だからだろ」と。いや、違います。ちゃんとおすすめするだけの理由があるのですよ。今回はこの『100日ドリル』のおすすめポイントを解説していきたいと思います。

章で区切られ、ギュギュっと濃縮された問題

問題・解説が章ごとにあり、いちいち巻末にいかなくてもよい便利さは、集中的に勉強していく上ではストレスを軽減してくれる大事な要素です。また、章ごとに外れのない厳選された問題が、「一つ一つ丁寧に解説」されています。なんなら+αで覚えるポイント・整理すべきポイント・間違いやすい注意点を教えてくれる優しさ。そして何よりも見やすい。カラーで見やすい。

苦手から検索できる「逆引きインデックス」

けっこう色々な問題集がありますが、索引ってあまりありません。あってもページ数の記載のみがほとんどです。そんななか、問題番号とページ数まで記載されていて、すぐにそこに飛べるのは魅力です。臨床で、あれ何だっけって単語を逆引きインデックスから問題に飛び、解き、解説をみるっていう勉強方法がとれるのは非常に有意義です。

問題への感度を上げる「Q一覧表」

認定試験の問題は過去問を繰り返し解いていると、問題文を見ただけで何となく選択肢が何か、答えは何かがわかるようになってきます。それが問題レベル別に分けて問題文の一覧が掲載されており、問題文を読んでみていまいちわからなければそのページに飛ぶ。こんな勉強方法がとれるのは『100日ドリル』ならではと思います。一覧になった問題文の横にページ数が載っている憎い演出ですよこれ。

モチベーションを下げない工夫

まぁ試験勉強のいちばんの敵はモチベーションなわけです。これが続かないのがなかなかしんどい。この些細だけど大きなところにまで目を向けてくれているのが『100日ドリル』。章が終わるページにコラムがあるんです。先輩たちがどんな勉強方法でやってきたかや、応援メッセージがあったりと、モチベーションが上がらない時は問題なんか解かずにここだけ読んでいればいいって感じです(笑)。

最後に個人的一番のおすすめ

もう間違いなくこれです。「はじめに」。そう、「はじめに」。監修の西先生が書かれています。呼吸療法認定士の役割、チーム医療とは、多職種連携とは何かということを西先生らしいポップで非常にわかりやすい表現で書いてくれています。本を読むのが苦手だな、「はじめに」なんて読んだことないって方も必読です。こんな簡潔で素敵な「はじめに」にはなかなか出会えないと思います。どうぞ手に取って読んでみてください。

この他にも収まり切らないほどおすすめポイントがあるんですが、字数の兼ね合いで省略となります。ここに記載しただけでもこの本を手に取る価値はあると思います。是非とも試験勉強のお供にどうでしょうか。

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刊行:2022年6月
ISBN:978-4-8404-7866-3

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