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医療現場で当たり前に使っているカタカナやアルファベットの業界用語、「多分英語だからそのままでも外国人患者さんに通じるかも!」と思っていませんか?
じつは、医療現場は通じないカタカナ英語や英語以外の外来語、おかしな造語が飛び交っています。
そんな業界用語に注目し、外国人患者さんに通じる正しい英語の発音やそのポイント、現場で困ったときに使えるフレーズを紹介します。

本日のカタカナ英語:アレルギー

問診や採血で必ず患者さんに尋ねる質問と言ったら「薬やアルコールのアレルギーはありませんか」ですよね。
患者安全に必要不可欠なフレーズです。
「アレルギー」は英語由来だから外国人患者さんにそのまま言っても通じる、とみなさんは思っていませんか?

「アレルギー」は、日本独特のカタカナ英語でドイツ語が由来です。
「アレルギー」は、英語で「Allergy」です。
最初の「ア」にアクセントを置いて「アラジー(alərjē)」が英語に近い発音です。
ディズニー映画の「アラジン」を思い浮かべると、発音が似ているのでわかりやすいでしょうか。

日本人に比べて外国人患者さんは、ペニシリン系やサルファ系抗菌薬、ヨード造影剤などの薬アレルギーが多いように感じます。
日本の医療者にはあまり馴染みのない薬も多いので、アレルギーの問診は慎重を心掛けましょう。
食物アレルギーに関しては、とくにアメリカのスーパーやドラッグストアなどで簡単にグルテンフリーの商品を購入できることから、小麦アレルギーやセリアック病の患者さんの多さが伺えます。
患者さんが訴える「アラジー」や「アラジック」という言葉を聞き流してしまわないように、正しい発音を知っておきましょう。


Do you have any allergies ?
(アレルギーはありますか) 
Are you allergic to any drugs ?
(薬のアレルギーはありますか) 

*「allergic」は「allergy」の形容詞で「アラジック」が英語に近い発音です。

「are you allergic to~」のフレーズを覚えておくといろんなアレルギーの質問ができるよ!





30歳を過ぎてからアメリカで看護師をめざした私は、偉人たちの言葉や名言に何度も背中を押してもらい、一歩ずつ前に進む勇気をもらいました。
人はみな、多かれ少なかれ何かに悩んでいます。
そんなときに立ち止まってほしい言葉を紹介します。


30過ぎの独身女が語学力もないのに「アメリカ行って看護師になる!」と言ったら好奇の目は避けられません。「挑戦するってすごいね~、30過ぎてるのに」「今から勉強しても大丈夫なの?」などの言葉が胸に刺ささり、たどり着いたのが今日の言葉です。
「It is never too late to start over」や「It is never too late to begin again 」など諦めたことや失敗したことをやり直すときにもよく使います。

若ければ何でもできるわけではない。
年齢を重ねたから経験的にも経済的にも可能になることは多いのに、人は年齢を必要以上に気にするだと感じました。
やりたいことをやりたいと思ったその日が、これからの人生のなかでいちばん若いのだから、思い切ってやりたいことに舵を切っていいのです。
年齢がネックになって悩んでいる、もう遅すぎるとやりたいことを諦めようとしている、諦めたことを忘れられないあなたへ
「It is never too late」

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佐藤まりこ
生まれも育ちも北海道。しかし、寒いのが苦手で大学卒業とともに上京し大学病院に勤務。さらなる暖かさを求めて2009年、米国・ロサンゼルスに留学。2010年、California RN(Registered Nurse) Licenseを取得するが就職先が見つからず無念の帰国。2012年、駐在妻として米国・オレンジカウンティーにカムバック。2013年、Refresher/Reenter-Update Education Programで総合病院の急性期病棟実習を修了。その後、念願のRNとして内視鏡センターに勤務し充実した日々を送るが、2016年、夫が日本に帰りたいと言い出しふたたび無念の帰国。帰国後は、子育てに奮闘しながらも幸せな田舎暮らしを謳歌し大学病院に勤務中。
幸せな時間は、「川の字で寝る休日のお昼寝」。