外国人患者さんには通じない医療用語|ギネ|#025|佐藤まりこ

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医療現場で当たり前に使っているカタカナやアルファベットの業界用語、「多分英語だからそのままでも外国人患者さんに通じるかも!」と思っていませんか?
じつは、医療現場は通じないカタカナ英語や英語以外の外来語、おかしな造語が飛び交っています。
そんな業界用語に注目し、外国人患者さんに通じる正しい英語の発音やそのポイント、現場で困ったときに使えるフレーズを紹介します。


本日のカタカナ英語:ギネ

「ギネの外来に連れてって」「ギネの入院きます」
看護師さんなら「ギネ=産婦人科」という意味で使ったことや聞いたことがあるのではないでしょうか。
「ギネ」はカタカナだし、英語由来でそのままでも通じるのではと、みなさんは思っていませんか?

「ギネ」は、ドイツ語で「婦人科」を意味する「Gynakologie」が由来です。
由来となる言葉には産科は含まれていないのですが、日本の医療現場では「産婦人科」として使っています。
英語で「産科」は「Obstetrics」です。
「テ」にアクセントを置いて「オブステトゥリックス(əbstétriks)」が英語に近い発音です。
「婦人科」は「(gàinəkɑ́lədʒ)」です。
「ギネ」ではなく「ガイネ」と発音して「ガイネコロジィー」が英語に近い発音です。
「産婦人科」はそれぞれの最初のアルファベットを組み合わせて「ObGyn」です。
「オービージーワイエヌ」と呼びます。

私は以前、アメリカの婦人科外来に勤務した経験があります。
表には「Gynecology」ではなく「Women's Health」と表記がされていました。
中に入ると、受付と待合室があり、奥には診察室と内診台のある配置は日本とあまり変わりありません。
しかし、看護師や助手は、派手なスクラブを身につけ、髪はカラフル、腕からタトゥーが見え隠れし、爪はしっかりネイルされているのです。
もちろん、病院ごとに決まりはありますが、外来は比較的自由な服装や髪形が容認されている傾向にあり、自己表現を重要視するアメリカらしさを肌で感じました。
終業時間が過ぎると(たまに終業前に)、サッサと帰ってしまうのはアメリカの文化を踏まえて想像がつくと思いますが、そのとおりでした。

ObGyn is located the second floor of this building.

(産婦人科はこの建物の2階です)




30歳を過ぎてからアメリカで看護師をめざした私は、偉人たちの言葉や名言に何度も背中を押してもらい、一歩ずつ前に進む勇気をもらいました。
人はみな、多かれ少なかれ何かに悩んでいます。
そんなときに立ち止まってほしい言葉を紹介します。


ドイツを代表する文豪ゲーテの言葉です。
「今日」は「今」、「明日」を「永遠」に置き換えて解釈してもいいでしょう。
できない理由をあれこれ並べるくらいなら、今この瞬間に足を一歩前に出して動き出す「DO IT !」が大事だと説いています。
私がこの言葉に出会ったのは、30歳のときです。
当時アメリカ留学を考えていましたが、結婚や昇進する同期、多額の留学費用、英語力の不足などを理由になかなか決断できず、悶々とした日々を送っていました。
そんなときに、この言葉と出会って“先延ばしにするのではなく、何か今日始めてみよう”と思えたのです。
早速、希望する現地の留学斡旋会社へ連絡を取り、詳しい説明を受けてからは、トントン拍子で留学が決まりました。
その約半年後には、アメリカでの生活が始まっていました。

けっして即断即決がいい訳ではありませんが、先延ばしが癖になるとやっかいです。
「今日は気分が乗らないから明日でいいや」から始まり、「今日は雨だから」「今日は仏滅だから」など先延ばしのために理由を考えるようになってきます。

「明日でいいや」と思うなら、今日ほんのちょっとでもやっておきましょう。
心理学的にも、人間は中途半端にしたものに不快を感じ、やり遂げようとする心理が働くそうです。

あなたがやりたいと思っていることは何ですか?
そして今日、できることを寝る前にやってみませんか?
きっと明日は、その続きができるはずです。

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佐藤まりこ 

生まれも育ちも北海道。しかし、寒いのが苦手で大学卒業とともに上京し大学病院に勤務。さらなる暖かさを求めて2009年、米国・ロサンゼルスに留学。2010年、California RN(Registered Nurse) Licenseを取得するが就職先が見つからず無念の帰国。2012年、駐在妻として米国・オレンジカウンティーにカムバック。2013年、Refresher/Reenter-Update Education Programで総合病院の急性期病棟実習を修了。その後、念願のRNとして内視鏡センターに勤務し充実した日々を送るが、2016年、夫が日本に帰りたいと言い出しふたたび無念の帰国。帰国後は、子育てに奮闘しながらも幸せな田舎暮らしを謳歌し大学病院に勤務中。
幸せな時間は、「川の字で寝る休日のお昼寝」。