発足! KIDS Home Care Device 研究会

筆者の思い立ったら先を考えず始めてしまうという性分により、2021年12月1日にKIDS Home Care Device 研究会という会を立ち上げ、発足させました。

KIDS = 子どもたち
Home Care = 在宅医療
Device = 医療機器、医療消耗品など

「在宅で医療的ケアを行う子どもたちが使用する医療機器・医療消耗品などをもっと良いものにすることを目指す!」という研究会です。

研究会と言っても、全く公的なものではありません。規約などはなく、たまに無謀なこともするかもしれませんが、優しく見守っていただければ幸いです。

立ち上げの経緯

近年、医療の進歩とともに医療的ケアを行う子ども(医療的ケア児)が増加し、子どもへの高度医療が、在宅や学校、デイケア事業所など病院以外のいろいろな場所で行われるようになっています。それに伴い、医療機器の種類もさまざまになり、医療機器自体のレベルが高度化しています。

もちろん、医療機器も進歩しデバイスの改良も進んでいますが、まだまだ不十分な状況であり、子どもたちやご家族が不安なケアに陥っている場合や、各自の工夫で何とか使用できている場合が多くあります。

KIDS Home Care Device研究会は、医療的ケア児に少しでも質の高いケアを行うため、ケアに当たる家族や介護者、看護師などの医療者の悩みを改善し、適切な管理が行えるように医療機器や医療デバイスの改良を進めたいという思いで有志が集まり発足しました。

熱い熱い世話人の紹介

研究会にかかわる世話人の7名を紹介します。とにかく、みなさん熱いです。

はるたか会子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田院長 戸谷 剛
はるたか会と言えば、小児在宅診療で超有名な前田浩利先生が理事長を務める診療所です。はるたか会の中でもユニークなアイデアを持つ戸谷先生の、「こんなこといいなら、できたらいいな、を考えるドラえもん研究会を立ち上げてください!」という一言でこの研究会が始まったと言っても過言ではありません。
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がんばりっこ仲間代表 林 英美子
在胎22週542gで生まれ、今は高校生になった太陽君のお母さん。別名、太陽ママ。太陽君の出産をきっかけに未熟児や病児、障害児を応援するコミュニティ「がんばりっこ仲間」を設立。NICUに入院中、または卒業したお子様を持つご家族にとって心強い存在です。
林英美子さんの紹介はこちら

重症児デイサービスkokoro代表 紺野昌代
お空に旅立った3人の重症児を育てたお母さんであり看護師。そんな経験から茨城に重症児デイサービスを立ち上げておられる紺野さんの想いにはとても強いものを感じます。全国重症児者デイサービスネットワークの副代表も務めています。
紺野昌代さんの紹介はこちら 

NPO法人にこり理事長 松丸実奈
「おうちに帰ろう」という強いメッセージを持って行動し、突き進む力をもつNICU勤務経験をもつ看護師さん。起業家として人を動かし、行政を動かし、企業を動かす熱い熱い37(ミナ)ちゃん!(37は、NPO法人にこりの車のナンバーにも使われています)
松丸実奈さんの紹介はこちら

神奈川県立麻生養護学校・学校看護師 野津美鈴
在宅呼吸管理についてMessengerを始めるといつまでも止まらない! 講演を聴いて、“えっ!バリバリの関西弁!”と初めて関西出身と知る。関西の在宅医療における家族指導は、関東よりレベルが高い?! そんな関西の底力を実感させられる存在です。

独立行政法人国立病院機構臨床工学室 及川秋沙
在宅医療をしている女性患者さんの「久しぶりにお父さんと出かけるから」という言葉をきっかけに、病気があっても、医療機器があっても「楽しい、うれしい、ときめき」を感じて生きて欲しいとメイクアップアドバイザーを取得してしまった臨床工学技士。こんな想いを持って働くって本当に尊敬します。
及川秋沙さんの紹介はこちら

KIDS CE ADVISORY代表 松井 晃
最後は私の自己紹介。小児専門の臨床工学技士としてフリーランスをしています。「病院のお父さん」と呼ばれています。長くなりそうなので、詳細は下記の動画をご覧ください。
松井晃の紹介はこちら


こんなすごい世話人の集まりで始まったKIDS Home Care Device 研究会。
何かを動かす力があるじゃないかと、ワクワクしています。
きっと患者さんもご家族も、そして、かかわる人みんながhappyになると信じています。

第1回KIDS Home Care Device 研究会は、「ポータブル吸引器の製造企業さんと吸引の困りごとを話そう!」と題して2021年12月18日に開催しましたので、メディカLIBRARYでの第2回配信でご報告します。

世話人反省会の様子


研究会は非定期開催ですが、次の開催についてもこのメディカLIBRARYでお知らせしたいと思いますので、ご興味のある方はぜひ気軽にご参加ください。

これから、皆さまと「ワクワク」を共有していけることを楽しみにしています!

新型コロナ病棟ナース戦記

松井 晃
KIDS CE ADVISORY代表。小児専門病院で35年間働き、出産から新生児、急性期、 慢性期、在宅、ターミナル期すべての子どもに関わった経験をもつ臨床工学技士。メディカ出版のセミナー講師も務め『完全版 新生児・小児のME機器サポートブック』などの著書がある。KIDS CE ADVISORYのHPは▶医療コンサルタント | Kids Ce Advisory