100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……
Quiz 049
最近の心カテは手首(橈骨動脈)にシースを挿入することが多く、シース挿入後はシースの先端(肘の手前くらい)からカテーテルを挿入していきます。では、カテーテル挿入のとき、特に肩付近までカテーテルが届くまでの間で起こりうる合併症は何でしょうか?
Answer 049
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血管穿孔
シースの先端(肘の手前)からカテーテルを挿入していく際、血管の道は一本道ではなく、多数枝分かれしていきます。そのなかでも、心臓につながる本幹を選択しつつカテーテルを進めていきます。
このとき、カテーテルを進めるためにガイドワイヤーを先行させて進めていきます。施行医はこのガイドワイヤーを操作して、枝に入らないようにエックス線透視を見ながら慎重に挿入していきます。
この透視画像をイチバン注視するのはもちろん施行医ですが、周りのスタッフも画面を見つつ、スムーズにガイドワイヤーが進んでいるかを確認します。枝にガイドワイヤーが入ってしまった場合は、先端がピタッと突き当たったとわかることがあります。細い枝に入ってしまったのかもしれません。施工医もそれに気づき、ガイドワイヤーを少し抜いて本幹を狙い直して進めていきます。
そんなとき、ピタッと止まった腕の位置を確認しましょう。もしかしたらガイドワイヤーによって血管穿孔しているかもしれません。しばらく時間をあけて患者さんの腕が腫れていないかどうか確認しましょう。ヘパリン投与しているような場合は、少しの穿孔でも出血が止まりにくいことも考えられますので早めの確認が必要です。
図:『心カテのはなしをしましょうか』P128より
野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人
メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。
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