100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……

Quiz 053

冠動脈造影は、病変の見逃しなどを防ぐためいろいろな方向から冠動脈を観察します。では、右冠動脈の末梢4PDや4AVが比較的大きく長く見えやすいようにするには、Cアームの上側を患者さんの頭方向から、またはお腹方向から、どちらから見るほうがいいでしょうか?




Answer 053










頭側

右冠動脈を見る場合、#1から#3の中枢側はLAO(患者の左手側)から見ると見やすい角度になり、CRA(頭側)から見ると末梢側が見やすくなります。

冠動脈の観察はなるべく長く見える方向にCアームを振るのが基本です。また、裏側に潜む病変を見逃さないためにもいろいろな方向から見ることも大切ですし、分岐部などがしっかり分岐して見えることも大切です。

しかし、いろんな方向に振りすぎると、その分造影剤の量が増えてしまうので、解剖を判断し、ある程度どう見えるかを予測して、振る方向を決めることも大切です。



図:『心カテのはなしをしましょうか』P133より





野崎暢仁

新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人

メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。



CVIT2025

2025年7月17日(木)~19日(土)
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野崎先生がメディカルスタッフプログラム委員、また広報も担当されている「第33回日本心血管インターベンション治療学会 CVIT2025」が大阪府立国際会議場・リーがロイヤルホテル大阪で開催されます。

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