100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……
Quiz 054
左冠動脈造影で、前下行枝と対角枝の分岐をしっかりと評価しようとしています。Cアームは患者さんの左手頭側に向いています。この方向を「〇AO-C〇〇」といいますが、〇の部分にアルファベットを入れてCアームの方向を答えてください。
Answer 054
●
●
●
●
▼
LAO-CRA(エルエーオー-クラニアル)
左冠動脈造影では、おもに前下行枝の評価は患者さんの頭側(CRAクラニアル)方向にCアームを向けます。回旋枝の評価は腹側(CAUカウダウル)方向にCアームを向けます。そのなかでも、左手側(LAO:エルエーオー)、右手側(RAO:アールエーオー)、正面(PA:ピーエー)の3方向に振ります。
この左手側・右手側・正面の3方向は心臓の側面をグルッと見渡すことになります。前下行枝からは左右に枝分かれしている対角枝(心臓正面に見て右手側)と中隔枝(心臓正面に見て左側)がよく見えます。
対角枝を評価する場合はCアームを左側に向け、中隔枝を評価したい場合は右側に向けます。
このように、頭腹に振るのは心臓の上側か下側から見るために、左右に振るのは心臓の側面を評価するためにCアームを振ることになります。
図:『心カテのはなしをしましょうか』P133より
野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人
メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。
CVIT2025
2025年7月17日(木)~19日(土)
▶詳細はこちらから
野崎先生がメディカルスタッフプログラム委員、また広報も担当されている「第33回日本心血管インターベンション治療学会 CVIT2025」が大阪府立国際会議場・リーがロイヤルホテル大阪で開催されます。
▼野崎暢仁先生のセミナー




▼野崎暢仁先生の書籍

