100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……
Quiz 063
安静時狭心症を診断するための心臓カテーテル検査は、まず冠動脈造影を行い、心筋虚血になりうる動脈硬化性病変がないか確認します。その後、特殊な薬剤を冠動脈に投与し冠動脈が痙攣しないか確認します。これは冠攣縮薬物誘発試験と呼ばれますが、では、この試験前の冠動脈造影で使ってはならない薬剤は何でしょうか?
Answer 063
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硝酸薬
冠攣縮薬物誘発試験はアセチルコリンまたはエルゴノビンを冠動脈注入します。これにより、普段から冠動脈が攣縮し狭心痛が出ているような方であれば攣縮が誘発されます。この作用を和らげる薬としても使用される硝酸薬は、この試験の前の冠動脈造影の際には使用されません。
また、安静時狭心症の患者さんでもしカルシウム拮抗薬が処方されている場合、可能であれば2日くらい前から休薬することが望ましいとされています。
野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人
メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。
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