この連載は、なかなか総合的に語られることが少ないIVR看護について、標準看護計画にあてはめてみることで、その価値と魅力を再考(・・)し、「やっぱりIVR看護って最高(・・)!」と読者といっしょにサイ発見するための試みです。
こんにちは。今回もIVR看護における「#急性疼痛」を再考していきましょう。前回の「前編」では急性疼痛の要因・患者への働きかけ・客観的評価法をおさらいしました。「後編」では、急性疼痛に対するケアを、看護計画に則って再考していきます。
いかがでしょうか。
カテ室での処置は局所麻酔で行われることがほとんどであり、局所麻酔による疼痛も苦痛の要因となります。シースなどを挿入する際の穿刺でも、疼痛を伴います。局所麻酔時や穿刺の際に看護師が患者さんの傍に付き添うことはもちろんですが、医師からの声掛けも、患者さんにとって大変励みになると思います。医師-看護師間で連携をとり、医師からも声をかけてもらえるようにアプローチするのも良いのではないでしょうか。そして、上記計画のなかでも挙げましたが、「患者さんが我慢をし過ぎないような雰囲気づくり」「何でも声に出せる雰囲気づくり」が必要不可欠なのではないかと思います。
所属施設:北海道医療センター
資格:INE(インターベンションエキスパートナース)・ CVT(血管診療技師)
活動:北海道IVR看護研究会 世話人・SLDC(Sapporo Live Demonstration Course)プログラム委員・Vascular Ns(CVT-NS)の会 世話人・北海道CVTの会 世話人
執筆歴:これさえあれば自信をもって心カテ室へ入れる『心臓カテーテルのギモン104』(メディカ出版)
「カテ室業務は苦手だな…」「嫌だな」とネガティブな思いを抱かれる看護師さんも少なくないかもしれません。しかし、治療を受けている患者さんに1番近くで寄り添うことのできる看護師なんて、とても素敵だと思いませんか? 不安や恐怖心・苦痛を抱いている患者さん、さまざまな状況で治療の成功への貢献と、患者さんへ安全と安心と安楽を提供すること。私たち看護師にはとても大切な役割があると感じています。
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