メディカ出版が運営する看護管理者向けの情報提供サイト『看護管理サポート』の記事を紹介する「for MANAGER」。
好評連載中の赤木きぬ子先生による新シリーズ! 今期は、介護職の藤井先生とタッグを組んで、看護・介護職のコミュニケーショントラブルを解き明かします。
看護師と介護福祉士のコンビニよる全12回の動画連載です。二人は、よく周囲から「ケンカしないんですか?」と聞かれるそうですが、一緒に仕事をしながら、これまで一度のトラブルもないとのこと。なぜなら二人には、心理学や脳科学を通じ「コミュニケーション」という共通の学びがあるからです。何か悩んだり困ったことがあったりすると素直に相談できる関係性を築いています。
本講演では、多職種である二人が、現場レベルで起こっている多職種連携の悩みについて、その解決法を紹介していきます。
第一回のテーマは、違いはなぜ起こる!?「脳の仕組みと認知のメガネ 理解の鍵を探る!」です。
違いが起こる原因として、人の脳で起こる「省略」「歪曲」「一般化」という3つの特徴が挙げられます。
「省略」というのは、例えば、同僚への申し送りのときに、Aさんが「お風呂場を掃除しておいてね!」と伝えとします。それをBさんは「お風呂場」=「浴室」の掃除だと思いました。その結果、浴室のみ掃除されていて脱衣場が掃除されてなかったといったことです。「主語」や「時間」、「場所」や「誰に対して」など、一部の情報が省略されて相手に伝わっていたり、伝える側も省略して伝えていたりすることで、互いの解釈が変わります。その結果、Aさんは「ちゃんと伝えたのに」、Bさんは「えっ? ちゃんとやったのに」と思ってしまいます。
「歪曲」とは、例えば、一生懸命に真剣な表情でおむつ交換の介助方法を後輩に指導した先輩がいたとします。これに対し、脳内フィルタによって、後輩が「先輩に優しく教えてもらえないのは私を嫌っているからだ」と感じるような場合です。その結果、後輩は「私はこの仕事に向いていない」「仕事を辞めたい」と落ち込んでしまいます。誤解や勘違いに近い感覚で、大袈裟に受け取ったり、表現したりすることをいいます。
「一般化」とは、事実を自分なりに解釈し、誤って認識してしまうことです。例えば、看護師のAさんが、介護士のBさんに何か頼みごとをしたとします。事実としては「介護士さんに伝達したことができてない」ということなのですが、それをAさんが「介護士さんはみんな指示を聞いてくれない!」と感じることです。その結果、対立が起きてしまいます。この「みんな」という解釈が、一般化の特徴です。「みんなそうだ」と思うことは解釈であって真実ではありません。同じく「いつも」というのも一般化ではよく出てくるキーワードです。
これら3つの脳の特徴を知っておくと、当事者同士はもちろん、管理職として職員の相談に乗るときなど、とても役に立ちます。ただ、これらは脳内で知らないうちに起きる反応であって、本人は気づいていない場合もあります。
このセミナーでは、そういった際にとるべき具体的な行動や考え方についてわかりやすく解説します。セミナー受講後には、多職種と良いチーム作りができるようになり、患者、入居者、利用者へのケアの質を、今よりもっと高めることができるでしょう。
■■連載『看護・介護職のためのノンテクニカルスキル』配信済みラインナップ(2025年3月21日現在)
第1回 違いはなぜ起こる!?「脳の仕組みと認知のメガネ:理解の鍵を探る」
第2回 心理的安全性で違いを受け入れる土台づくり(看護・介護職のためのノンテクニカルスキル)

【講師】
約20年の看護師キャリアとマインドワーク(行動変容のためのワーク)講師資格を活かし、ナーシング・マネジメントスクールで看護師しんどい!がラクになる心理学と人間関係のレッスンを開講しており、これまで250人以上が受講。看護学校でのコミュニケーション講義や、病院、訪問看護のチーム作り研修やメンタルサポートも行っている。
24年医療介護現場に従事。主任介護士として、11年に渡り、多様な年代、キャリア、価値観を持つチームの人材育成と現場マネジメントを行ってきた。その経験と心理と脳科学を活かした、介護医療職が幸福を感じる職場づくりの為の研修や次世代育成、キャリア形成のサポートを行っている。
【講師の他のセミナー】
詳しくはこちらから

メディカ出版が運営する看護管理者向けのお役立ち情報提供サイトです。組織づくりや人材育成、モチベーションアップなどのマネジメントにかかわる記事を定期的に配信しています。またLINE公式アカウントに登録すると新着記事やセミナーなどのお知らせが届きます。
https://kango.medica.co.jp/