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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「プロ意識」です。

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今回のテーマ「プロ意識」。
最近自分がかかわっているNPOで似たような内容の講習を行いました。
プロ意識、難しいですよね。

なんかプロ意識って「意識高い系」で、仕事もなんだかすぐに終わらせるし、24時間仕事のことを考えている人をプロって思いがちですが、じつはそうじゃない。
「寝てない自慢」「忙しい自慢」をする自称プロははっきり言って素人。
寝ないことのなにが自慢になるのか。
忙しいことのなにがすごいことなのか。
タスク管理がうまくいってないだけなのかなと思っています〔ちなみに私は日々忙しいと口にしている素人です(笑)〕。

もしもそのような「忙しい、寝てない」自慢がプロと言うなら、首相や官僚、社長がそのように働いてるでしょうか。
首相会見で「もう3日ほど寝てません」などと言うでしょうか。
しっかり休息もあるからこそ、有事の事態に対応できるわけです。
そのためにはしっかりとしたタスク管理が必要。
まあ、それは秘書の仕事でしょうけど、しっかりとしたタスク管理をすることが、プロだと思います。


看護師の仕事はつねに根拠に基づく適切な仕事が求められます。
看護師免許を持っているのですから、仕事はつねにプロの仕事をすることが求められます。
新人のときに「患者さんには新人もプロも同じ看護師でしか見えないんだから、胸を張って看護師ですという態度で対応しなさい」と指導されたことがありました。
採血シリンジを持った状態で「私、新人なので」と言われたところで、新人だからという免罪符は関係ないし、そんな説明よりも早く採血してほしいし、なんなら別のベテラン看護師を呼んできてほしいですよね。
新人もプロも関係なく、与えられた仕事をしないといけない。
このプレッシャー、どんな仕事も新人のときは「越えないといけない壁」ですね。


だからこそ「学習」は大切なんだと思います。
プロも新人も関係なく、自分で知識を得る。
そのことが自分を強くするんだと思います。
私も知識に何度も助けられましたから。


知識もアップデートが必要です。
自称「プロ」のなかには、自分のやり方に酔っているというか、新しいやりかたを知らないのかできないって人を時折見かけます。
「昔はこうだった」などと言わず、今はどうなのか。
そのために常に知識のアップデートがとても大切。


「またおぬさん、昔の看護のやり方を言って。いまは違うよね」なんて言われないよう、これからも頑張りたいと思います(笑)。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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