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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「すきま時間の活用」です。

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今回のテーマは「すきま時間の活用」。
みなさんはすきま時間って、どのようにとらえてますか?
なんだろ、なにをもってすきま時間だと思いますか?
人によって考え方っていろいろだと思うんです。
通勤時間になにかやるとか、次の用事までになにかしてしまおうとか。


僕は日々の通勤に電車を使いますが、そのときは別に音楽聞くわけでもなく、ただ電車の音を楽しんでいます(笑)。
走行音が好きなんですよ。
まあ、電車に乗っていることだけでも好きなんですけどね。


ただ、これもバイトで行く訪問看護のときはちょっと違います。
電車に乗っている間はラジオを聞いています。
もともと僕はラジオ好き。
この訪問看護に行くときだけラジオを聞くのがなんとなく気分が変わるので好きなんです。
早めに行って、職場近くのカフェでコーヒーを飲みながら訪問するルートを考えたり情報収集したりと、わりとギッチリと情報を頭に詰め込んでいます。

昔、僕は無駄な時間が嫌いでした。
なにもしない時間を作らないようにするために、必ずなにかしていた。
そして「一度行う行為で複数のことをこなす」ことを考えていました。
たとえば、料理を作ってテーブルに運ぶとき、料理を持っていくついでにテーブルにあるいらないものを持ってきたりとか、手ぶらで絶対に戻らないようにしてたんです。
これ、前に一緒に働いていた先輩看護師が、「喫茶店で働いていたとき、手ぶらで厨房に戻ることは絶対にしなかった」という話を聞いてから、なるほどと思ったんです。
ゴミの1つでも拾っておくことが大切なんだなと。
それから自分の行動を見直したんです。
なにかするとき、一瞬だけ「ついでになにかできないか」をつねに考える。
これが一番効率良く動ける方法だと思うんです。


ただ、最近ちょっと思うんです。
あんまり効率的にやるのもつまらないなと。
むしろ、どれだけ「空白の時間」を作るかのほうがプロなのではないかと。

めっちゃくちゃ忙してくも、それを忙しいとアピールしたり忙しさが見えてしまっている人って、なんかかっこ悪いと思ったんです。
むしろ、忙しくても、やることが山のようにあっても、何事もない顔でこなしているほうがかっこいいと思ったんです。
「空白=無駄」ではなく、空白部分を作れるほど、余裕がある。
それってゆとりがあるということだと思うんです。


「無駄は嫌、でも空白は必要」。
最近本当にこの葛藤に悩んでいます。
だから、いつも忙しそうに見えるんですけどね(笑)。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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