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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「癒やしの時間」を綴っていただきました。

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みなさんは「何にもしない日」を作ったこと、ありますか?
わたしは月に1度くらいの頻度で意図的に「何にもしない日」を作ります。
誰かと約束もせず、お誘いを受けても“予定がある”とお断りをし、「何にもしない日」という予定を過ごします。

「何にもしない日」に何をするのかというと、布団の上でごろごろする日もあれば、お散歩に行く日もあれば、片づけに没頭する日もあれば、昼間からゆっくりと長風呂をする日もあれば、さまざまです。
ただ、共通して言えるのは“その日にいちばんしたいこと”をします。
“その日にいちばんしたいこと”をじっくり考えるので、じっくりと自分に向き合います。
もちろん、向き合いたくない日は向き合わないこともします。
ただ、自分ルールとして、意図して人には会いませんし、連絡やSNSも極力控えるようにしています。

気の向くままに過ごすので、就寝前には疲労がとれていたり、頭がはっきりしていたり、かなりすっきりしています。
煮詰まっていたものが解決したり、アイディアが生まれたり、悩みが軽くなれば儲けもんです。
儲けもんといいましたが、経験上、だいたい何かしら得られます(笑)。

ということで、「何にもしない日」という響きから想像するのは難しいかもしれませんが、かなり“優先度の高い”予定です。
迷ったり行き詰まったら立ち止まれとはよく言われますが、それに近いもんなんだと思います。

お気づきの方もいると思いますが、じつはこれ、某黄色い熊さんの名言にあるのです。
「なんにもしないをするんだよ、それが最高のなにかにつながるよ」って。

黄色い熊さん、かわいい癒やしのキャラクターというだけでなく、じつは哲学的な、すごく深いことを教えてくれています。
世界的キャラクターの生みの親の思考はさすがですね。

タイムパフォーマンスが重視される昨今。
イントロ0秒が好まれる傾向にあったり、倍速での動画視聴が当たり前になりつつあったり……というお話をチラホラ聞きます。
有意義な過ごし方である「何にもしない日」が、無駄としか思われないんじゃないか、そもそもゆっくりとした時間を過ごせていないのではないかと、少々心配になります。

忙しいなー、煮詰まってるなー、などなど悩んだとき、たまには「何にもしない日」を過ごしてみてください。
きっと、いろいろな気づきがありますよ。

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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