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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「人と同じこと、違うこと」です。

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世の中は桜も咲き、新年度が始まりました。
今年度もこのコラムは継続される予定です。
どうか今年度もよろしくお願いします。

さて、今回は「人と同じこと、違うこと」がテーマ。

私が看護師の新人時代……とにかく目立つことが嫌で嫌でした。
急性期病院で働いていた私が、背も高く、男性であるがゆえ、ただ立っているだけでも目立つんですよ。
これが本当に苦痛。
だってただ立っているだけだと「なにもしてない」と思われ、動けば「なにしてきたの」と言われ……じゃあどうしろって感じですよね(笑)。
だから同期の女性とかが羨ましかったです。

でも、「自分だけ目立ってる」というのもただの思いこみなんですよね。
これ、自分が2年目3年目となって気がついたのですが、新入職員は誰でも目立つ。
そりゃあ、いままでいなかった人がいるわけですから、目立ちますよね。
そして、だからといって気にはしていないもの。
もちろんちゃんと仕事ができているか、困っていることがないか気にはしますが、みなさん自分の仕事があるわけですから、新しい人ばかり見ているはずはありません。
今年から新入社員となったみなさん、仕事を覚えることを優先で。
周りからどう見られようが、仕事ができてしまえば、ほかの人と同じようになり目立たなくなりますから。

いまはむしろ、人とどう違うふうに仕事をするかとか考えてます。
人と同じような仕事はほかの人に任せ、自分は自分らしく仕事ができないかなんて思っています。
「没個性」を目指していた新人時代とは大きく異なりますね(笑)。

看護の仕事って、ある程度決まっていて、人と違うから良いというわけではありません。
とくに精神科の場合、対応がぶれることで患者さんが混乱してしまうからです。
なので対応は同じにしつつ、僕が担当でちょっとよかったなと思ってもらえたらなと考えています。
ちょっと楽しかった、ちょっと話を聞いてくれたなど「ちょっと」だけ違う感じでいいのかなと。

最後に1つだけ。
「人と違う目線」を持つことって大切だと思います。
「穿った見方をする」わけではないのですが、疑問を持ったり、ほかに方法がないかを常に考えてみたり。
そのためには常に情報を得たり、考える練習をすることって大切だと思うんです。
みんなと同じ意見ではなく、ちょっと人と変わった意見を持つようにする。
そうすることでちょっとだけ仕事が面白くなるかもしれませんね。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ12年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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