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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「ナース服のポケットにしのばせているもの」を綴っていただきました。

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消化器外科にいたわたし。
とりあえず忙しいので、持ち歩けるものはすべて持ち歩き、少しでも時間を短縮しようと常に考えていた。

オペ後の患者さんばっかりだったので、断トツで多かったナースコールは「痛い」だったと思う。
あ、ちなみにこのナースコール順は完全なるわたしの肌感覚なのであらかじめご了承ください。

痛みのナースコールがあっても、病棟のフロー上、鎮痛剤を持ち歩くことはできない。
そのため、痛みに対する時間短縮は諦めた。
こういう場面でインシデントを起こしても大変なので、ここは時間を短縮しなくてもよいところだと思っている。

そこで考えたのは、次に多いと思われ、地味に時間のとられる「末梢トラブル」対策。
患者さんからナースコールがあり、要件を確認して、そこから諸々準備すると、数分だけど時間がかかる。
また、患者さんによっては、ナースコールするほどでもないとの配慮から、ラウンド時に「ちょっと赤いんだよね..」と報告される場合もある。

ラウンド中は全員を決められた時間内に回らないとならないため、なかなか焦る。
それが大フィーバーの日だったりすると「聞きたくなかった..!」と本音では思ってしまう。
そんなこと思っちゃいけない、と、心の中の天使と悪魔が大喧嘩。落ち着かせるのに苦労する。ただ、大概、重なる時は重なる、世の中そういうもの。

こんなことが重なってから、少しでも時間短縮すべく、勤務の始めで末梢セットの準備をするようになった。
多い時には差し替え祭になったりするので、1セットじゃ足りないこともあるし、貼り替えや開通確認のみで差し替えまでいかないパターンもあるので、とりあえずどんな時も対応できるよう多めに準備。
結構、助けられる場面が多かった。


でも、みなさん……こんなことより。
ポケットに絶対いるあの子の存在を忘れておりませんか……。
そう、アル綿。
そんなにめちゃくちゃ使うかっていったらそこまででもないような気がするんですけど、だいたい常にどのポケットにも存在したりする。
そして、そのまま忘れて家まで一緒に連れて来てしまうこともしばしば。
もちろんわたしもしかり。
大体の方は経験ありますよね(笑)?

ポケットやワゴンいっぱいで、本日も頑張っているみなさん。
本当にお疲れさまでした!
これからも事前準備をひたすらして、少しでも早く帰りましょう!

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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