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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「自分的このマンガがすごい2023」です。

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12月になりました。
しかし12月って毎年こんな陽気でしたっけ?
妙に暖かい日々が続いてますよね。
朝晩は寒いですが日中は日差しが暖かい。
街路樹の葉もまだ色づきが浅い。
秋がいまなのかなって思いますね。
暖冬って文字にすると良い感じですが、困ったものです。

さて、今回のテーマが「自分的このマンガがすごい2023」。
大きな問題がありまして、私、ほとんどマンガを読まないんです。

もしかして以前も書いたかもしれませんが、子どものころからマンガは読まず。
幼稚園のとき、先生に読んでもらいたい本を持っていくんですが、私は電車の本を持っていったんです。
いつも読んでいる電車の設計図などが載っている本。
いまでも忘れられないのが、先生は設計図などのページは飛ばし、写真のあるページだけを読んでました。
僕はそんなページより、細かく書かれている諸元表(モーターがなにを使っていて、車体の材質はなにが使われているかの表)を読んでもらいたかったのにって思いました。
まだ漢字はあまり読めなくても、「ステンレス」とか「つりかけ式モーター」とかは読めたんです。
だから子どもながらに「この本は難しかったんだな」と思いました。

そんな私でも、ありがたいことにマンガの監修とかやらせていただいたので、大人になってからちゃんと読むようになりました。
この連載がメディカ出版の連載なので、同業他社のマンガを紹介するのは心苦しのですが、私の今年のマンガは幻冬舎から出ている中山有香里さんの『魔女のあとおし』です。


『魔女のあとおし』(幻冬舎)

あんまり書くとネタバレになってしまいますが、35歳看護師の物語です(笑)。
これがね、また泣けるんですよ。
なんだろ、うまくいくサクセスストーリーではなく、かと言って泣かせにいくストーリーでもないんです。
これがすごい。
そして中山さんの絵が優しくて。
刺激を抑えていることが心の癒やしになるんです。

どんな仕事もうまくいかないことって多いじゃないですか。
なんか日常感があっていいんですよね。

そんなわけで、今年の一冊を紹介しました。

来年こそは、もっとマンガ読むぞ!!

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ12年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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