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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「意外と関係している診療科」です。

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先日、東京都内も積雪がありました。
東京に降る雪は水分が多く、雪の質が悪いというか、とにかく滑りやすい。
そして中途半端に冷えるので凍ってさらに滑る。
しっかり寒くなり水分が凍ればそこまで滑ることもないですが、とにかく中途半端(笑)。
本当に足元が悪く通勤が大変でした。
そんな天候のなか、自転車で訪問看護をしていたのですが、病棟で働いているとここまで季節を感じることがなかったので「季節を直接感じる仕事だな」と思って働いてました。

さて、今回のテーマが「意外と関係している診療科」。
訪問看護だと内科や精神科とのつながりは多いですかね。
精神疾患をメインにしている訪問看護ステーションではないので、そこまで精神科とのつながりはないのですが、それでも認知症の高齢者が多く、訪問して薬カレンダーを見ると、認知症に対応している薬を見ることが多いです。
利用者さん自身も複数の診療科にかかっていることが多いので、「内科+精神科+整形外科+消化器内科」みたいな人も多いですね。
まあ、こうなると薬カレンダーへのセットを訪問看護師がやる場合、発狂しそうになるぐらい大変だったりしますが(笑)。

僕が精神科で働いていたとき、よく患者さんが発熱や肺炎で内科の先生の指示をもらうことが多かったです。
あとは糖尿病の患者さんで、おやつはどれぐらいまで食べて良いか聞いたりしてました。
医師も看護師も基本的にはすべての科を診れることにはなっていますが、昔から「餅は餅屋」という言葉があるように、専門家にお任せすることになっています。
専門の先生に任せることで、治療期間も短くなったり、適切な薬を選択されるので、患者さんにとってメリットがあります。

よく「うちは精神科単科なので」と精神科医師が搬送先病院に電話をしていました。
なんだろ「内科や整形外科などの、すべてができるわけではない」とはっきり言うってすごいなと思いました。
「ちょっと頑張って、他の科も診ます」とかではないんです。
自分たちのできること、できないことを明確に分ける。
プロの人ってこういう線引がしっかりしていると思います。
逆に知識がなかったり、技術がない人はできなくても「できます」なんて言って、間違いを犯す。
医療の場合は間違うことはできないので、できる人ほど「できないこと」をはっきりわかっているのではないかなって。

僕はプロではないので、少し背伸びをしてしまうかな(笑)。
いや、背伸びしてもできないことばかりですが。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ12年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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