看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「こだわりの道具や手技」です。
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6月になりました。
もう今年も折り返しが近づいております。
なんだかあっという間ですね。
毎年毎年「日が過ぎ去るのが早い」と思っていますが、今年はとくに早いような気がします。
私自身「こんなにも忙しい年はない」ぐらいに忙しく、しかもパソコンに向かうだけではなく、自分のかかわっているNPOに行く回数も増えましたし、出かける回数も増えました。
なんか、本当に「忙しい」感じです。
仕事終えて家に帰ると、そこでもやらないといけない仕事が多く、結構いっぱいいっぱいです。
ただ、こういう状況、幸せだと思うんです。
なにもないって、さみしいじゃないですか。
人からお願いされている仕事の数だけ、自分は幸せの数が増えるって思っています。
さて、今回のテーマは「こだわりの道具や手技」。
みなさんは看護業務のなかで、どのような手技が得意ですか?
採血が得意だったり、ベッドコントロールが得意だったりと、いろいろなものがあると思います。
私、本当に看護技術って得意なものがほとんどありません。
新人看護師のときも、こんなにも、できる看護技術が少ないんだって思いました。
採血もおむつ交換も髪を乾かすドライヤーだってうまくかけれなかった。
ただ、唯一患者さんからうまいねと言われたのが「ひげ剃り」なんです。
これ、自分が男性で、毎日行う習慣だから自然と得意になったのかもしれません。
今でも、得意です。
けっこう患者さんから喜ばれます。
電気シェーバーの構造をよく理解しているつもりなので、そこにうまくひげを当てる感じですね。
なんかどちらかというと「家電マニア」のような気もします(笑)。
あとは、最近気がついたのは「傾聴スキル」があるなと。
「よく話を聞いてくれる」とか言われることが多いんです。
たしかに、よく患者さんの話を聞くかもしれません。
精神看護って、本当に基本中の基本に「傾聴」があります。
まずは相手の話を聞くこと。
これがとても大事。
「あなたに興味がありますよ」という姿勢で、話を傾聴することが大切なんです。
そこからどう患者さんに対応していけばよいか、いまの精神状態はどんな感じなのかをアセスメントしていきます。
私は不器用で、なにするにも臆病なんです。
だから看護師に向いていないんですが、そんな私でも得意と思えることがあります。
新人看護師さんでも、得意なことがなく落ち込む人もいると思います。
大丈夫、そのうち得意なものが見つかります。
得意なものが見つかると、看護は楽しくなると思います。
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fractale~mizuki~
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乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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