看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「他職種とかかわる際に気をつけていること」を綴っていただきました。
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わたしが学生のころ、「チーム医療」という授業がありました。
ちょうど、多職種連携が注目されてきたころだったかな。
事例に対しての対応をそれぞれのチームで考え、発表するのです。
わたしのチームはKJ法で事例についてまとめていきました。
チームはファシリテーター1人と、学生5~6人だったと思うのですが、意見や問題点がでるでる。
しかも、あまり注視していなかった方向から。
知識が少ない方向から。
わたしのチームの例にはなりますが、
看護師は、メンタル寄りの視点。
セラピストは、身体機能寄りの視点。
薬剤師は、服薬寄りの視点。
医師は、疾患寄りの視点。
文字に起こすと当たり前かもしれないですが、当時は職種が違うとこうも視点が違うんだということを目の当たりにしました。
視野がどんどん広がる感じ。
普段の授業では、知らず知らずのうちに“看護師としての視点”が身についていたんでしょうね。
やっぱり看護師だけでは限界がある。
患者さんに本当に必要なことを考えるには多職種連携は必須だと思いました。
大袈裟かもしれないですが、学生のわたしにとってはチーム医療の授業は目から鱗の体験でした。
このとき、まだまだ学生ながらも、「現場に出たら、他職種の意見をちゃんと聞こう」と思ったのを覚えています。
そして、実際に。
病棟では、ベッドサイドに来る他職種スタッフには可能な限り必ず挨拶をし、「どんな感じですか?」と質問していました。
実際に心がけていたのはこれだけです。
しかし、このたわいもないやり取りが、患者さんの情報交換につながっていきました。
声をかけると、たいてい向こうからいろいろと聞かれるのです。
もちろんこちらからも気になるところは共有したり質問したりします。
一度会話をすると、それ以降は向こうからもどんどん話しかけられるようになり、とても好循環でした。
どうも病棟看護師って怖いイメージがあるみたいで、話しにくいと思われていたようです。
患者さんへの良いかかわりにつながるチャンスなのに、こういうイメージは、すこしもったいないですね。
挨拶と質問。
人とのかかわりの原点のような、この対応。
わざわざ集まる場に限らず、普段からこういう連携ができれば良いですよね。
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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