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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「看護を漢字1文字で表すと」を綴っていただきました。

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毎日毎日暑いですね。
この時期になると、「一度もクーラー使ったことないよ」という高齢者との戦いや、滝汗の入浴介助、地獄の自転車訪問を思い出します。
じつは今現在、産後ケアで助産師さんに訪問される側なので、その経験を踏まえ、クーラーをガンガンにかけてお出迎えしています。
訪問看護師の皆さん、体調管理には十分にお気をつけくださいね。

さて、今回のテーマは「看護を漢字1文字で表すと」です。

看護の仕事。
本当に本当に幅広いです。
ケアの幅も、かかわる人の幅も。
かかわる時間も、長い。

患者さんに触れ、温度を感じる。
時に、言葉なしで気持ちを伝える。
患者さんへ、さまざまなケアをする。
自分の「手」を使って。

患者さんの様子を観察する。
モニターや、排液の色を観察する。
時に、言葉なしで気持ちを伝える。
自分の「目」を使って。

「手」と「目」で、「看」る。
そして、「護」る。それが、「看護」。
「看護」という漢字はよくできていますよね。

そんな看護をさらに漢字一文字で表すと、わたしは「生」だと考えます。

われわれ看護師の仕事の範囲はとても広く、人が誕「生」してから往「生」するまで、「生」命を護り、入院中や自宅での「生」活を支えます。
濃淡はあれど、他者の人「生」の一部にかかわる、とても尊いですね。

しかも、「生」涯働ける資格。

こうやって見ると、本当に唯一無二の仕事なのに、年々暗転していく環境とか、年々増えるお局に、モンスターペイシェント。
それに比例するように、年々増えていく離職者。
なりたくてなったのに、この有様。
処遇改善は急務だと思うんですけど、まだまだなのがこの現状。
なんとかならないもんですかね、本当に。

看護師あるあるの「できること、良いことに目を向ける」こと。
仕事では必要な視点かもしれませんが、環境改善には不向きかもしれないですね(笑)。

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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