看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「人に聞かないようにしていること」を綴っていただきました。
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早いもので、もう8月です。
天気も情勢も不安定ですね。
なんだかいろいろと心配になってしまいます。
さて、今回のテーマは「人に聞かないようにしていること」です。
訪問看護は病院よりも相手とゆっくりと話す時間があります。
体調のことはもちろんですが、生活のこと、家族のこと、雑談など、いろいろなことを話します。
利用者さんからもいろいろと聞かれるので、親以上にそのときのわたしの状況を知ってるんじゃないかなー(笑)。
とくに色恋沙汰はお好きなようです。
「結婚する人は趣味が合うだけじゃだめよ!趣味だからこそ、それを“どう楽しむか”まで合ってないとだめよ!」
と80歳の利用者さんに言われたとき、「たしかに……!!!!」という感じでした。
わたしは“海外旅行が好き”だけど、“現地の文化に触れること”“現地の食とお酒を楽しむこと”が好きなのであって、これができない旅行は“なんか違うなあ”と思ってしまいます。
さて、話は逸れ、しかもだいぶ長くなりましたが。
利用者さんとの会話のなかで、自分からは絶対に話さないと決めていることがあります。
それは、「宗教」「ジェンダー」「政治」です。
これらはセンシティブな内容であり、人によって価値がまったく違うし、下手したら相手の信仰心などを否定してしまう可能性があるからです。
時には意見を求められることもありますが、ふんわりとだけ返し、基本的には話題をすぐに変えるようにしています。
深い話を求められたときも、相手の話に対する意見だけ述べ、自分の話はしません。
もちろん自分のなかに意見はありますが。
ちなみに、プライベートでも同様にしているので、例えば「投票、○○に入れてー!」などと言われたら少し距離をとってしまいます。
過去に何回かありましたが……。
簡単に印象が変わっちゃうんですよね。
肯定しにくいケースもありますし、なんだか難しいんです。
だから“触れない”が最適解というのがわたしの行き着いた答えです。
それが正解かはわかりませんけどね(笑)。
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fractale~satomi~
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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