看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「困ったナースコール」を綴っていただきました。
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こんにちは。
早いもので、もう9月です。
「おー、セプテンバー!」と叫びたくなります。
さて、今回のテーマは「困ったナースコール」です。
バイタル、清潔ケア、点滴、処置、指導など、やらなきゃいけないことと並行して行わなければならない仕事。
それが、ナースコール対応です。
この頻度で業務量がグッと変わります。
鳴り止まない日が続くと夢でもナースコールに追われませんか?
わたしはよく夢でもうなされてました(笑)。
ナースコールの内容は、数えられないほどあります。
認知のある方が「これはなんですか?」とナースコールを押してしまう、ほっこりしたものや、離床センサーが反応し、慌てて部屋に向かうものや(※頻回)、痛い、苦しい、眠れないなどの要求や……。
それはそれはもう、たくさん、たくさん……。
そんななかで、わたしがいつももやっとしてしまったもの。
それは“アイスノンコール”でした。
わたしの病棟はデイルーム的なところに冷蔵庫があり、アイスノンは自由に使える仕様になってました。
なのに、アイスノンコールがとにかく多い!!
熱がある、それは、仕方ない。
歩行介助が必要、それも、仕方ない。
夜中に起きてしまった、それも、仕方ない。
歩くと目がさえちゃうもんね。
でもね、昼間に売店行ってる独歩の方の昼間のアイスノンコール。
これは少し困りました。
たしかにアイスノンを冷蔵庫から取って、渡しに行くだけ。
ですが、①冷蔵庫までアイスノンを取りにいく、②患者さんに届ける、③患者さんの元々使っていたアイスノンを除菌する、④アイスノンを冷蔵庫に戻す、⑤ステーションに戻る、と案外複数工程があるのです。
大したことない時間ですが、その時間すら惜しいのです。
余裕のないときは歩けるなら自分でやってよ……とよく思ってしまいました。
最終的には、冷蔵庫の横を通るたびにアイスノンを自分のワゴンに補充して持ち歩き、ある程度溜まってからまとめて拭いて戻すようにしました(笑)。
どの職種もですが、人手不足のおかげで自分の専門分野以外もやらないといけなくなっていて、ちょっとなあ、と思うところがあります。
アイスノンなんかかわいいものなので全然問題ないのですが、一部の方からは過剰に求められ、少しでもそぐわないとクレームになったりします。
肌感ですが、こういう類の対応が増えている気がします。
厳しい意見かもしれませんが、どこまでを求めて良いか、患者さん側の意識も変えていけるような働きかけがあったらいいのにな、と思ってしまいます。
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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