看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「卒業しようと決断した瞬間」です。
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たぶん何度も耳にする言葉だとは思いますが、本当今年は「暑さ寒さも彼岸まで」でしたよね。
酷暑だった日々から一転、急に涼しくなっています。
地球温暖化の影響か、夏か冬かのような極端な気候になるのでしょうか。
さて、今回のテーマは「卒業しようと決断した瞬間」。
みなさんは学校以外になにか「卒業」したことがありますか?
私はこのテーマをもらったとき、結構悩んだんですよ。
というのも、私自身「卒業できないものばかり」なのです。
その結果「趣味が増えていった」とも言えますが、卒業できないからどれもこれも引きずったままで……。
いまだに子どものころから好きだった鉄道は好きだし、途中から好きになった車や飛行機もまだ好き。
パソコンも好きですし、ガジェット系のデバイスも相変わらず好き。
いや、もう、なにも卒業してない(笑)。
ただ、最近「卒業しよう」と思えたものがありまして。
それは「固定概念」。
歳を取ると、いままでの経験や知識「だけ」で物事を語ろうとしてしまう。
これ、本当に良くない。
ろくに調べもせずに「それはさ~〇〇だから」みたいな決めつけをしてしまう。
なぜやめようとしたかというと、自分の恋人との出会いがきっかけ。
私自身、なんでも調べたがるし、なにかあればすぐスマホで調べることが多かった。
けど、彼女は僕以上にレスポンスよく物事を調べる。
そうすると僕の思っていたことが、調べると実は違うってことが多いなって感じたんです。
知識や経験も必要だけど、しっかりと調べてエビデンスをはっきりさせることが大切。
それをすることで、自分の知識もアップデートができて、とても刺激になるんです。
驚きますよ、自分の知識、いつの間にか古くなってますから。
こうやって、自分の古い価値観や知識の押し付けが、「オツボネ化」になるんでしょうかね。
自分の持っている固定概念からの卒業。
けっこう大変ですし「いやいや、僕の時代はさ~」なんていつも否定してしまいますが、極力卒業しようとしています。
あとは夜勤をやらなくなったので、不規則な生活からの卒業はしました。
不規則な生活ってすごく身体に悪かったんだなと、血液検査の数値を見て思いました。
これだけはよかったかなと。
でも、夜勤明けのマックとか、それをつまみに飲むレモンサワーとか、今思えば最高だったな……。
夜勤のある病棟勤務は、働いてるときは嫌だったのに、いざ辞めると恋しくなる。
隣の芝生は青いって、よく言い表したなと思います。
卒業は、良いことも悪いこともありますね。
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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ14年目精神科看護師(@c_mikzuki)
乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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