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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「卒業しようと決断した瞬間」を綴っていただきました。

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前回の記事を書いていたときはまだ残暑厳しかったのに、今はもう寒いくらいです。
季節の移ろいが年々早くなっていますね。
油断してたら秋が終わり冬になってしまいそうです。

さて、今回のテーマは「卒業しようと決断した瞬間」です。

卒業っていうと真っ先に思い浮かぶのは学校からの卒業かな、と思いますが、転職も、前職からの卒業だと思いますし、何かをやらなくなることも、卒業だと思います。

さて、わたしはと言いますと、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、現在0歳児を育てている身ですので、多くのものから卒業しました。

1番大きいのは、わたしのアイデンティティでもある自由気ままな生活。
子育てには、もちろん自由などありません。
週1回、1時間の喫茶店。
それだけが今わたしのためだけに使っている時間です。
週1時間なんて。
今までじゃありえません。
卒業したというか、卒業せざるを得なかったというか、という感じですが(笑)。

ちなみに、わたしの代名詞でもあるお酒からも卒業してます。
あ、これは卒業というより休学か(笑)。

また、多くのものを断捨離し、多くのものとお別れしました。
同時に、購入することからも卒業しました。
元々そんなに物欲はないんですけど、産後はさらに何も買ってません。
ちなみに先月、自分だけのためにお金を使ったのは、喫茶店代と交通費のみでした(笑)。
先々月は、それにシャンプーとか生活用品がプラスされただけ。
むしろ、どんどん売っています。

あんなに必要なものだったのに、手放すのはあっさり。
そう考えると、卒業する時は、それよりも大切なものや興味のあるものができたときなんじゃないかと、隣で眠るベビを見ながらしみじみ思います。

たしかに、色々とキャリア迷子だったとき。
卒業するもの(=臨床)と、先に見えるもの(=規則正しい生活と健康)、どちらが大切か、どちらを求めるかを熟考し、寂しいけど一度臨床からの卒業を決断をしました。
今のところ後悔はしていません。

思えば人生はそんな卒業の繰り返しだったなあ。
そして、卒業のたびにそのときに必要な形になっている。

はじめの一歩は凄く重いかもしれません。
でも、再入学(元に戻す)という選択もできるので、迷ったときはどんどん卒業していけたら良いですね。
※断捨離は再入学(復元)できないものもあるので慎重に!!
わたしも思い出系や代替えのできないものは捨てていません!!

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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