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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「患者さんの気持ちになったこと」を綴っていただきました。

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こんにちは。
気温差がえげつないですが、みなさま体調など崩されていませんでしょうか。
夏と冬が頑張りすぎなのかもしれませんが、秋にはもう少し仕事をしてほしいものです(笑)。

さて、今回のテーマは「患者さんの気持ちになったこと」です。

ここ1年、妊娠出産で定期的な通院・入院をし、産後ケアで訪問も利用しました。
医療のフルコースですね(笑)。
先生、助産師さんには本当にお世話になりました。

何よりも感動したのは訪問。
正直、ここまでとは思っていませんでした。
……こんなに早く訪問される側になるとも思ってなかったし(笑)。

初産ということもあり、産後の生活はすべてが未経験スタートでした。
母乳トラブル、赤ちゃんの皮膚トラブルをはじめ気になること、聞きたいことは山ほど。
夜な夜な短い睡眠時間を削って検索してはさらに気になることが増えて、げっそりしていく日々でした(笑)。
そんななか、乳腺炎になりかけて身体はしんどかったし、泣き止まない赤ちゃんを連れての通院なんて考えられなかったので、訪問型の産後ケアを利用することにしました。

産後ケアでは、乳房ケア、授乳の様子チェック、赤ちゃんの健康チェックに加え、育児相談をしていただきました。

自宅でのゆっくりとした、密な時間だからこその、百聞は一見にしかずのドンピシャなアドバイスや乳房ケア。

訪問終了時の“整った”感。
悪化する前に食い止める!
まさに、これぞ訪問。
訪問最大の強みです。
不安でいっぱいの日々に、ものすごく心強い存在でした。

訪問看護を利用する方は、健康に何かしらの不安のある方が大半だと思います。
そんなときに定期的に“自宅”に来てくれる存在。

“なんか気になるんだよな……”
“病院、必要なら行くけど行くの大変だしな……”

そんな悩みを一気に聞けて、必要なことや判断できないことは医師に伝えてくれる存在。
そりゃ、心強いよな。

“わたしなんかが訪問していいんだろうか”
“他の人だったらもっといいケアができるんじゃないか”
そんな気持ちだったこともあります。
でも利用する側の立場になり、何もわからない側からすると、医療者とつながっていることは、本当に心強いことなんです。
そこは自信を持ってください。

ただ、思っていた以上に頼りにされているなと感じたので、間違ったことはしないようにしないとな、と改めて責任の大きさを感じました。
不安なときは誰かを頼りながら、今日も安心安全を届けていきましょう!

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fractale~satomi~
X:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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