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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「読み間違えていた漢字」です。

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なんだかゆっくりとした季節の変化はなく、夏→秋→冬が2週間ぐらいで変わるような日々ですね。
秋らしいのどかな気候は、もう感じられないのでしょうか。

さて今回は「読み間違えていた漢字」です。
これ、医療用語で読み方がわからないやつや、独特な読み方のものありますよね。
「脆弱」って漢字、医療だけではなくパソコンの世界でもよく使われる言葉で「OSの脆弱性を突いたウイルス」なんて使い方が多いです。
そのため、目では慣れ親しんでいた漢字ですが、ずっと「きじゃく」と読んでいました。
いまだに一瞬「あれ? きじゃく??」と思ってしまいます。
「もろくて弱い」という漢字が並んでいますが、調べてみると、パソコンの世界の脆弱は、OSなどの欠陥を示すので、たしかに弱いところではありますが、医療で使う人間に対しての「脆弱」とは少しニュアンスが違うように感じました。

脳って一度間違えて覚えると、その修正に時間がかかりますよね。
あと漢字にするとよくわからないのが「鉗子」と「鑷子」。
ピンセットでいいじゃんなんて思うんですが、鉗子と言われて「あれだよね、チューブとか止めるやつ」なんて聞いたりします。

こう、もう少しイメージしやすい漢字はなかったのかと思ってしまいます。
漢字の起源はそのモノ、コトが変化してできたと言われてますが、なにをどう変化して鑷子なんて言葉が生まれたんでしょうね。

読み方だけで言えば「含嗽」と「咳嗽」って言葉も「どっちが『うがい』なんだっけ」と思ってしまいますよね。
「がんそう」と「がいそう」の一文字違いというのも(私の中では)混乱を招いています。

最近、児童発達支援関係の仕事をしているのですが、福祉の世界のほうがまだ直感的にわかりやすいです。
「多児」やら「母子療育」やらイメージがつかみやすいものが多いなと。
医療から福祉に目を向けると使われている言葉も変わり、日々新しい発見がありますね。

人間の脳は言葉を瞬時に理解できます。
ただ誤って理解するとなかなか訂正できないものです。
しかも歳を取るにつれて、ぜんぜん訂正ができなくなってきました。
私が間違えた漢字の読み方をしていたら、積極的に訂正していただきたいです(笑)。

最後にお知らせですが、この「看護師クリエイティブプロジェクトFractale」は次のフェーズに以降します。
今後とも臨床の立場に立ち、私たちしか語れない内容でお送りしたいと思います。
ぜひ期待していただけたらと思います。

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fractale~mizuki~
X:mizuki@おぬ14年目精神科看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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