看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。
「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「教えることで学んだこと」です。
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2025年も1カ月が過ぎようとしています。
早いような、1月は長かったような……。
みなさんはどのように感じているでしょうか。
最近は世間を騒がせる大きなニュースが続いてますよね。
芸能人の引退や、テレビ局の不祥事、通り魔殺人事件など、なんだか良いニュースがあまり流れない感じがします。
さて、今回のテーマは「教えることで学んだこと」。
これ、本当に実感する人は多いのではないでしょうか。
教育係になったりすると、自分の知識のなさを実感しませんか?
もしくは異動してきたスタッフにいろいろ教えるときも、「あれ? 漫然とやっていたけど、根拠が答えられない」となることが僕はありました。
僕は学生(小学校~大学)まで、ほとんど家で予習復習をやらず、宿題だけしていました。
看護学校に入ると日々の課題に追われ、実習の事前学習もし、家でも学習する機会が増えました。
看護学校だと図書室や自習室でも勉強しましたが、学校の終わる時間以後は自宅勉強。
今思えばなかなか大変でした。
ある日、同じクラスの友人と勉強をしていて、質問されることがありました。
不思議とすらすらと説明できたのですが、このとき知識って定着することに気がついたんです。
「人に聞かれると答えられなかったら恥ずかしい」などと思ってしまい、聞かれたくなかったのですが、自分のためになると気が付きました。
このころぐらいからですかね、学習はinputも大事だけど、outputも大切だなって考えるようになったのは。
まあ、看護師になってすぐの新人時代は、もうinputだけの日々。
もうとにかく覚えることが多く、すぐに心が疲弊してしまいました。
気持ちも知識も溜め込むだけ溜め込んで仕事をし、吐き出すことができなかったんですよね。
ちなみに現在は年に3回ほど、精神科看護師向けの勉強会を開いています。
なんかoutputってとても大切だなと思って、講義というより事例検討をメインとした勉強会にしています。
参加者も自分の経験や意見をいろいろ話してくれて、みなさんにとって良いoutputの場にしたいと思って実施しています。
人に教えることで、自分が学ぶ。
なんだろ、自分の知識をひけらかすこととは違いますよね。
むしろ「知識を教えてやる」みたいな人は、あまり深く勉強せず、根拠が乏しい人もいます。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ではないですが、教える人も学ぶ人も、謙虚さが大切だと思います。
ただ、そろそろ教えることも学ぶことも手放したいと思う年ごろです(笑)。
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fractale~mizuki~
X:mizuki@おぬ14年目精神科看護師(@c_mikzuki)
乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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