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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「今の状況を曲で紹介するなら」です。

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最近、寒かったり暑かったり極端な気温の変化ですよね。これで足し引きすると平均なのかもしれませんが、もう少し気候が落ち着いてほしいなって思います。
今回のテーマは「今の状況を曲で紹介するなら」です。
音楽、最近、聞いてません。
なんというか、心が元気じゃないと音楽は聞いてても全く頭に入りません。なんか、聞く気になれないんですよね。
でも、そんなときだからこそ、心が求めているというか、自分を支えてくれる曲をふっと思い出すことがあります。
今の自分の心の支えの曲はASKAさんの「月が近づけば少しはましだろう」です。

歌詞の一部を書き出してみました。

「角を曲がるといつも消え失せてしまう言葉だけど 心の中では切れて仕方ない
この指先でそっと拭き取れるはずの言葉だけど 積もり始めたら泣けて仕方ない」

いつもなら、職場を出てすぐの角を曲がれば忘れてしまうこと。けど、なぜか心に残り、ナイフのように心を切り続ける。本当にささいな言葉なはずなのに、それがつもり続け涙が止まらない。
そんな風に私は受け止めました。

続けて

「朝の改札では大勢の人が流れていく カーテンを引いてベッドに転がる
静かに変わる時間を 閉じるように瞼を閉じる 月が近づけば少しはましだろう」
という歌詞があります。
これ、辛くて出勤できないときの様子なんですよね。世界は変わらず動いているけど、その光景にカーテンを引いて、自分だけベッドに転がり込む。心の苦しさから、目を閉じて時間の経過を感じている。時間が経てば少しは解決するものがあるだろう、と。
私はこのように解釈しています。

この2か所、僕の今の様子にピッタリだったし、「あー、この世の中にも同じような気持ちの人はいるんだな」って思ったんです。同じ経験しないとこの言葉、出てこないですかね。

なんだろ、この歳だからか、昔聞いていてなんとも思わなかった曲も、今の自分にめちゃくちゃ当てはまったりすることが多いです。
なんか、もう、まさに今の自分を説明するのにぴったりな音楽です。

あと、GLAYの「a boy~ずっと忘れない~」という曲があるんですが、なぜかこの曲聞くと泣いてしまう。なんか忙しく生活しているときにこの曲聞くと、胸をぎゅっと掴まれたような気持ちになるんです。

曲に支えられて生きているのかもしれないですね。

この原稿を書きながら、ふと聞きたくなった曲がありました。その曲の歌詞を書いて今回は終わりにします。

「現在がどんなにやるせなくても 明日は今日より素晴らしい」
桑田佳祐「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)

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fractale~mizuki~
X:mizuki@おぬ15年目精神科看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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