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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「2025年上半期オススメの1冊」です。

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毎日暑いですね。
本当、この言葉しか挨拶に出ません。夏らしいといえばその通りなんですが、生命の危機を感じられるほどの暑さは夏というより災害ですよね。

さて、今回のテーマは「2025年上半期オススメの1冊」について。
今年、あんまり本を読んでないなと思いつつ、本棚をゴソゴソと探しました。

「読んでない」と思いつつ、いろいろ買ってるな。。。買ってはいるけど読んでない「積ん読」が増えていますね。

本って、余裕があるときにしか読めないですよね。今年上半期はあんまり余裕がなかったな~。
あと、読む本の傾向が少し変わりました。最近は仕事で看護学生向けの本を読むことが増えました。特に教科書はすごく読む時間が増えました。最近は教科書がデジタル配信されているので、検索機能も優れてます。なのでパラパラ教科書をめくるより、必要な情報のみを検索で探してしまいます。
うん、なんか余裕がない感じですよね(笑)

そして1冊となっていますが、どうしても方向性が違いすぎて1冊に絞れない。。。

でも、1冊とするなら…

「めそかん」こと『めそめそしていた1年目の自分に 今の自分から伝えたい 看護師暮らしのサバイバル術』です。
この本、何がすごいかって1冊すべて「自分の過去の辛かったこと」が書いてあるんです。当時のことを思い出すのって辛かっただろうなと思いつつ、それを踏まえて今の自分がいる。何人もが「看護師を辞めたい」と思ってるのに、結局はその時より遥かにステップアップした自分になっている。なんかすごく勇気がもらえるなと思いました。
一番つらいときではなく、そこを少し脱した時、「これからどうやって看護師として生きていこうかな」と考えたときに、先輩の行動に触れられる本だと思いました。

辛くても読めるように、本の構成が良い意味での「さっぱり感」があります。どんな1日だったか、その日の中でハイライトはなにか、当時を振り返ってどんなアドバイスができるかの3段構成。これ、いいですよね。いろんな言葉で埋め尽くすよりも、辛いときは文字が入らないので、「この人はどんな1日を送ったんだろうか」と簡単に読めますから。
この本が出たインパクトって印象的なんですよね。だって、1年目の辛さを書いた本って無かったですから。

この本の続きが、メディカ出版のサイトで紹介するのもどうかと思いますが『できると言われる看護のオキテ』(Gakken)だと思います。めそめそしつつも仕事を続けようと思ったら、今度は知識が必要になる。でも深い知識より幅広く知識を得ないといけない。それがこの本で補えると思います。
個人的には2冊が勝手につながっています。

ちょっと暑くて読書もはかどらないですが、下半期は上半期の倍ぐらい本を読みたいと思っております。下半期も「推しの一冊」を探したいと思います。

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fractale~mizuki~
X:mizuki@おぬ15年目精神科看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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