看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「メモについて」です。

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物を片付けるのがすこし苦手なわたし。

もちろん、情報を整理しながらメモを取るのも苦手だった。しかも、先輩って“よくこんなにお口が動くな”ってくらい、めっちゃ早く話すし、めっちゃ情報量与えてくる。当然、わたしは追いつかなかった。

だから、いつも、わたしのメモは人に見せられないくらいの殴り書き。

とりあえず形に残しとこう精神で、紙1枚にばぁ~っと書きなぐる。先輩にも「そんなんで絶対次に忘れるでしょ!!!」と、それはそれはよく怒られました。

でも、それじゃ次に活かせないことはわかる。なので、できればその日のうちに、できなかったら次の休みの日に、情報をまとめ直す作業は欠かさずにやっていました。

微妙なこだわりがあり、気に食わないと一気にやる気をなくしてしまう困った性格のわたしなので、入れ替えややり直しが可能なルーズリーフを使用していました。

メモはぐっちゃぐちゃでも、記憶が新しいうちにその汚いメモとともに振り返ると意外と頭が覚えているし、メモしきれなかった情報も掘り起こすことができる。書き直すことで記憶の定着にもつながりました。

ルーズリーフなので、色分けしたり、使用頻度順で並べ替えたり自由自在にできるので、正直、時間を取られるしめんどくさかったけど、利便性は良かったと思います。残念ながら作るのが上手ってわけではないんですけどね(笑)。

怒られるのがめっちゃ嫌いなので、先輩に突っ込まれるリストも作って、申し送り前はめっちゃ確認してました(笑)。ページ数が増えてくることがうれしかったし、以前は確認作業に時間が取られていたけど、だんだん覚えてきて「あれ、このページいらないかも……」みたいのが増えてくると、自分の成長も実感できたりして(笑)。

デメリットとしては、B5サイズのルーズリーフとはいえ、大きいからポケットには到底入らない(笑)。なので、ワゴンに堂々と置いていました。

でも、メリットもあるんですよ!

ポケットの中でごちゃっとなってるメモを探すよりも、大きいから秒で探せます(笑)。
なくすこともほぼないし、あったとしても返ってきます(笑)。

今は、業務時間内に勉強時間を設けてくれるところも増えてきたように感じます。でも、国家資格をもち業務についている以上、多少なりとも自主的に努力する時間は必要なのかなぁ、それはどの世代も同じだよな、と、わたしは古く頭の固い人間なのでそう思ってしまいます。

それぞれのペース、それぞれのやり方ですこしずつ成長して、看護師全体の質が上がっていけば良いですね。

//バックナンバー//

#001 はじめての尿道カテーテル
#002 なにがなんだかわからないケンサチ


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fractale~satomi~
twitter:自由人ナースさとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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