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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「去年買った1冊」です。

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私、本はいろいろ買ってます。
ただ、買っただけでなかなか読めていないのが現状……。
なんでしょうか、「買っただけですべて読んだ気になる」人間なんです。
だから買うだけで幸せな気分になっています。

定期購読している雑誌と、気になった雑誌をAmazonで購入したりすると、毎月4冊ぐらいは購入しているのではないでしょうか。
さらには自分自身が記事にかかわっているものもあり、毎週なんらかの本が自宅に届く感じです。


今回のテーマの「去年買った1冊」。
これがまたとても難しい。
そんなことで本棚を覗いてみたのですが、なかなか決まらず。
そこで個人的に気になっている本は職場の休憩室に置いているので、そこから選んでみました。

私が選んだ1冊は「看護師失格?認知機能が低下した患者をめぐる看護師の面談録」です。
小林雄一先生の本です。
この本、じつはこの連載を担当されているメディカ出版の詫間さんから紹介された本でした。
この本のタイトルがすごく印象的ですよね。
「看護師失格?」ですよ。
ただ、いままで働いていたなかで、自分の仕事を「あー、失格だな」と思ったことってありませんか?
私は看護師になる前の仕事でもよく思っていました。
上司に注意されたり、むしろ上司の意見に反対してみたりして、いろんな場面で「失格だな」と思うことがありました。

人はみんなうまく働いていないと思うし、なんらかの注意は受けるし、なんらかの嫌なことをされたりしますよね。
自分の思うように仕事をしている人はあまりいないと思うんです。

さらに看護師は対人関係がとても大切な仕事。
患者さんだけではなく、家族とのかかわりも大切であったりします。
命を預かる仕事のため厳しさもあります。
そんな仕事をしていくなかで、自分の思うように行動してくれない患者さんとの葛藤がこの本には書いてあります。
僕がこの本が良いなと思ったのは、そのエピソードに登場する看護師がとても先輩の看護師であること。
何年経っても悩みはあるし、「看護師失格?」と思えるような出来事はあるんだなと、とても安心できるんです。

患者さんとのかかわり方で悩んだときに、解決の糸口があると思いますので、ぜひ読んでみてください。

看護師失格?

認知機能が低下した患者をめぐる看護師の面談録

https://store.medica.co.jp/item/301090390
登場人物は「患者の役に立ちたい、優しくしたい」と思い一生懸命仕事をしている看護師ばかり。けれど、認知機能が低下した患者の問題行動を前にして、叱責し、咎め、罰を与え、時には無視し、患者に抵抗するという「不毛な戦い」をしてしまう……。面談・対話をとおして「患者さんの問題行動」にうまく対応できない看護師と向き合い続けた著者渾身の1冊!

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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