「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回は「訪問看護の魅力」を綴っていただきました。
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今回のテーマは訪問看護の魅力です。
訪問看護の魅力なんてありすぎるし、今までも再三つぶやいているし、書けるのかな……?
なんて思ったのは、はじめだけでした。
ネタの候補はぽんぽんとでてきて、考えるだけで楽しい。
利用者さんの生き生きとした顔とともに、いろんなエピソードが思い浮かびます。
ただ、ふと思ったんですよね。
訪問看護の世界って、働くスタッフも魅力の1つじゃない……?
なのに、今までスタッフにはあまり触れていない……!
ということで、今回は訪問看護で働くスタッフにフォーカスを当ててみようと思います。
※全員が全員、そうではありませんし、倫理的にどうなのかと感じる訪問看護師もいました。
もちろん、病棟看護師も魅力的な人はたくさんいます。
個人差があるという前提で読んでいただければ幸いです。
【訪問看護師(セラピスト含)の魅力】
その①とにかく熱く、やさしい
看護に対してなにかしらの熱い思いを持っている人が多い。
秘めているんでしょうが、だいたいが隠しきれておらず、あふれ出ている、訪問看護愛に利用者さん愛。
ステーション内では、利用者さんの変化などともに喜び、ともに悲しみます。なんなら、訪問時のささいな日常会話すら共有し、それはそれはハートフルな空気を造り出します。
その②タフ
雨の日も風の日も雪の日も、どんなときだって、自転車や車を走らせ、ときには徒歩で患者さんの家に向かいます。
悪天候の日は、荷物も多いし視界も悪いので、スタッフの転倒率が高いんですよ。
わたしもよくコケたので、アズノールは必須アイテムでした(笑)。
大変なのは悪天候の日だけではありません。
最近の日本の気候はいじめかと思うほど、きついです。
夏は猛暑だし、冬は極寒。
真夏の入浴介助は、意識が飛びそうなときもあります。
ただ、頑張って訪問する姿は、利用者さんにも伝わるようでして。
猛暑日は冷たいお茶、極寒の日はあったかいお茶を出していただいたこともたくさんあります。
きつかったときほど、利用者さんや利用者さん家族のやさしさが身に染みます。
エアコン使用反対派の方の家だと、ちょっと残念だと思ってしまうのは秘密の話(笑)。
こういう苦労もしているから、気持ち的にタフで、やさしくなれる人が多いのかな、と思っています。
その③ことば遣いがきれい(礼儀・礼節がしっかりしている)
病棟時代から、患者さんにタメ口で話すことになんとなく違和感を持っていたわたし。
もちろん、それは人それぞれだし、それを好む患者さんがいるのも事実です。
ただ、訪問看護師は敬語がベースで、なんだか妙にしっくりきました。
患者さん家族や他機関とかかわることも多いので、そのあたりは磨かれていくのでしょうか。
自然とそれが備わっている人って、品があって素敵ですよね。
訪問看護ステーションは病院と違って規模が小さいから、少人数で成り立っているところが多いです。
また、勤務日も基本は平日なので、自然と顔を合わせる回数も会話の回数も増えます。
だからなのか、場の空気は悪くなく居心地は良いんじゃないかと思っています。
それも、訪問看護の大きな魅力の1つですね。
ただ、ひとつ言わせてください。
※管理者やスタッフ次第なところはあるので本当に注意してくださいね!※
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三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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