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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回は「看護師を目指したとき」を綴っていただきました。

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正直な話、看護師になったのは正解だったのか間違っていたのかいまだにわからない。
けど、ある程度幸せに暮らせているからきっと正解なんだと思うし、正解にしていくしかないんだと思う。

なんでこんなこと思うのかというと、やっぱり過酷な労働環境や給与に能力差が出にくいところがどうしても気になってしまう。
けど、精神科にいて病んでくる人のなかにはもっともっとひどい労働環境で頑張ってきた人もいて、しかもそれは、氷山の一角にすぎなくて、そういうのをみているとまだマシなのかな、とも思える。
そういうことにしておこう。


さて、本題に入ります。
今回のテーマは「看護師を目指したきっかけ」。
これはブログにも何度か出てきているお話なので、詳しいことは割愛しますが、大きくは2つです。
祖父の死と、親族の離婚。

どちらも反面教師です。

つらいときに厳しく当たるような人にはなりたくない。
離婚して女1人になったときに生活していくだけの能力がなければならない。


ちょうど大学の能力的にも入れるのは看護学部だったし、そのままその道に進んだ感じです。

早10年以上。御年30オーバーにして、気付いたことがあるんですよ。

わたし、消去法の選択をすることが癖になっている、と。
そして、それがいつまでも何かにもんやりとしている原因なのかもしれない、と。

ちょっと話はずれますが、現在わたしは結婚式の準備をすすめています。
すでに実施された方はご存じのことと思いますが、とにかく選択の嵐。
そして、わたしはこれが究極に苦手なんです。
嫌なものはあるけど、「ほぼどれも、いい」んですよ。
いいものが多くて、そこから1つを選ぶのが本当に難しい。
選んでからも、本当によかったのかといろいろと考えてしまう。
自分がこんな感じだとは思わなかったです(笑)。


とまぁ、お仕事の話に戻します。

大学も消去法で決めているし、就職先も消去法で決めてきている。

仕事を楽しんでるのは間違いないですが、本当に「これがいい!」って思えることってないなぁ。
いろんな分野を経験してきたけど、今からどれかに行けって言われても絶対嫌なのは1つだけです。
「じゃあ、選んで戻るとするとどこがいい?」って言われたら、すごく悩んでしまう。
好きな道がある人が、少しうらやましいです。
本当に、看護師がよかったのか、看護師以外だったらもう少し打ち込めたのか。
こればっかりはいまだにわからないし、ずっとわからないと思います。

こんな感じで、万年モラトリアムなんですけど、それでも看護師を続けて生活ができているのだから、まあこれはこれでいいってことで。




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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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