著者:小野坂益成 (松蔭大学看護学部精神看護学講師)



私の恥ずかしい過去のできごと(小学3年生の夏休み)。

母「夏休みの宿題、大丈夫? 早くやったら?」
自分「やるから」
(やろうと思ってたのに……。まだ、時間もあるし明日やるからいいや)
母「また、直前にならないと、やらないんでしょ!」
自分「もー、うるさいな~」
その後、兄に手伝ってもらいながら、2学期始業式前日に泣きながら、宿題をやっていた小3の夏……。

上のようなことって、みんな経験したことはありませんか?
前日にっていうのはないと思いますが……
 親に、「勉強しなさい」って言われると、「いまやろうと思ったのに」とやる気がなくなっちゃう。
あとは、「お風呂入りなさい」や「こうしたほうがいいよ」と教えらえても、行動が変わらないことが多いことも。
でも、もしかしたら「宿題を早く終わらせると、あとでゆっくりゲームができるかも? そっちのほうが気が楽じゃない?」とか、「~の前に終わらせるって言ってなかったっけ?」のような喚起・協同的(支持的)な言葉であれば、宿題を早く終わらせて泣かずにいられたかも、と思う今日このごろです。

【根拠】
動機付け面接


人って、「~しなさい」と言われても、行動が変わらないことが多くあります。
もちろん、上記の言葉で行動が変わることもあります。
でも、人の「こころ」は、比較的「~したくないな」「また今度しよう」と「~しなきゃだよだよな~」「いまからやったほうがよいかな」と相反する考えを持っていることが多いです。
そして、比較的自分のなかから出てくる動機で、人って行動することが多いんですよね。
上の会話のように、親が「~しなさい」と指示的になっていると、親と子が対立関係になりやすく、モチベーションが上がりにくいんですよ。
モチベーションを上げやすいのは、喚起や協同的・支持的な態度がポイント!

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