①ずばり一回換気量をそのまま設定できる
●量制御式換気であるVCVは、目標とする一回換気量をそのままセットすればよい点において初学者にとって設定をイメージしやすいです。
②設定した一回換気量が死守される
●人工呼吸において患者さんの肺を傷つけることは怖いですが、最も怖いのは患者さんが低換気に陥り、最悪の場合、窒息状態となることです。
●一回換気量を死守するのがVCVです。 → 少しウソがあります。死守しないときがあります。
③気道内圧波形を用いて波形診断できる
●VCVは近年、波形診断ができることでクローズアップされています。酸素化が悪いといっても、気管に原因があるのか(例:喘息)、肺胞に原因があるのか(例:ARDS)によって、対処や治療方法はまったく異なります。
●なんとVCVの気道内圧波形を見れば呼吸不全の原因が気管側にあるのか、肺胞側にあるのかを見極めることができます。
―書籍『かんテキ 肺保護にこだわる人工呼吸』よりVCV 「VCVの長所・短所」の一部を紹介します―
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