日常生活に支障が出るほどの腰の痛みの原因を明らかにするめ、大きな病院でMRI検査を受けることを決めたものの、じっとしていなきゃいけないというプレッシャーがあるとパニック発作を起こしてしまうため、MRI撮影中に耐えられるか不安を抱えていました。それでもやっといま仕事ができていて、その仕事を続けるためにも、原因を明らかにしたい。でも、最悪の場合は入院になってしまうんじゃないかという不安に揺れながらの検査でしたが、なんとか無事に終わりました……
やっと終わった検査
緊張していた検査もやっと終わりました。支払いをして検査データをもらったら、クリニックに行って画像を見てもらいます。
検査着から着替えて会計のところで待っていると、名前が呼ばれました。
受付「今日の検査代で7000円です」
私「(MRIってこんなに高いんだ。そんなに稼げてもないのに、この出費は痛いな)」
高くても5000円くらいかなと見積もっていたため、予想以上に高い検査費に動揺しました。検査結果次第では働けなくなるかもしれないし、何らかの治療がこれから必要になるかもしれないと思うとゾッとしました。
クリニックの診療終了時間が近づいているため、急いで向かいます。早く結果を聞きたいと思うと、向かう足が早くなります。
医師の診断結果
私「検査結果を持ってきました。よろしくお願いします」
受付「順番になったらお呼びしますので、お待ちください」
いつもだったら携帯をいじったりテレビ観ながら待っていられるのに、なんだかそわそわして落ち着きませんでした。
どうなるんだろうか。
翌日から3日間、通っていた農林大学校に行き、退学届の提出や寮の鍵を返すために部屋の荷物をすべて運び出すことになっていました。MRIの結果でもし何かあればスケジュールを変更しなければいけません。本連載の第1回で書いたように、私は看護学校卒業後に農林大学校に進学して、このときはまだ書類上は在学中でした。この時期、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大で授業がどうなるかもわからなかったことと、看護の仕事を今後も続けられそうだなと思ったことで、退学の書類を出すことにしました。
退学届の提出や寮を引き払うにあたっては、いろいろな人が関わっているので、スケジュール変更は避けたい。検査結果で何ごともないことを祈っていました。
医師「まめこさん、診察室へお入りください」
私「(いよいよだ、、、)」
医師「今日検査に行ってきたんだね~。MRIの画像を見たけど、特に問題はなかったよ」
私「え、そうなんですか。じゃあこの痛みはどこから来るものなんですか?」
医師「筋膜の炎症かな~。仕事も最近始めたばかりでしょ? 仕事上、体に負荷のかかることも多いだろうし、いままで使ってなかった筋肉をいきなり使い始めたことによる炎症だと考えられるかな」
私「そうなんですね。てっきり何か疾患が隠れているのかと思っていました。じゃあ仕事を休む必要もなさそうですかね」
医師「できれば安静にしたほうがいいけど、前回出したロキソニン®パップを貼って様子見てみて、それでも痛みが引かなかったらまた診せに来てください」
私「わかりました。ありがとうございました」
こんなに痛くて足もしびれて尿失禁もあるのに、神経に問題がないこともあるんだとびっくりしました。
働けていることがうれしい
腑に落ちていないところもありましたが、腰に負荷をかけなければ治るんだと安心しました。とりあえず腰に負担をかけないように、仕事をしながら様子を見ようと思いました。
仕事を辞めなければいけないかもと不安になっていましたが、もう少し続けていけそうだとわかりました。発達障害があると、いつ気味悪がれて、嫌われて、面倒くさがられて、働けなくなるかわかりませんが、1日でも、1時間でも、働けることがうれしいのです。
明日は約3カ月ぶりに農林大学校に行きます。久しぶりに先生にも同級生にも会います。うれしさと寂しさと申し訳なさと、会えることを考えただけでいろいろな感情が湧き上がります。
樹木医補や大型特殊自動車免許(農耕車)などの資格も取りたかったですし、卒業もしたかったという思いもありましたが、縁あっていま働けていることがうれしくて、働くことを選択しました。
寮に置いてある荷物がすごい量です。それらを自分で荷造りして、車まで運んで、実家に持って帰る必要がありました。歩く振動でも腰が痛いのに、車を長時間運転できるのかも不安です。
いろいろ不安に思うことはありましたが、診断の結果大きな疾患がないこともわかり、久しぶりに農林大学校に行ける嬉しさで心が躍っていました
5年一貫の看護高校卒業後、林業学校に進学。現在は、病院と皮膚科クリニック のダブルワークをしながら、発達障害を持っていても負担なく働ける方法を模索中。ひなたぼっこが大好きで、天気がいい日はベランダでご飯を食べる。ちょっとした自慢はメリル・ストリープと握手したことがあること。最果タヒ著『君の言い訳は、最高の芸術』が好きな人はソウルメイトだと思ってる。ゴッホとモネが好き。夜中に食べる納豆ごはんは最強。