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協働する

絵本 『こまったこまった。チームワークがなくなった。』
和泉純子・和田武訓/作
サイボウズチームワーク総研 2019年刊
定価500円+税

 ある日、チームワークどろぼうがあらわれました。ロケットをつくっているケイくんのお父さんの職場もギスギスした雰囲気になっていました。お父さんは一致団結しようと大きな声で呼びかけますが、皆は知らんふりです。大きな声で命令すれば、皆のやる気はどんどんなくなっていきます。大切なことを思い出したお父さんは、皆に謝り、自分の仕事に対する思いを語り、同じ気持ちの人がいたら協力してほしいと素直に伝えます。

* * * * *

みんなの えがおを みて おとうさんは きづきました。
なにかを たっせいするために いちばん だいじなことは
たいせつな おもいに きょうかんした ひとたちが
それぞれの とくぎを いかして それぞれの ペースで
たすけあいながら やることなんだ。

* * * * *

 上司から一方的に命令される職場では、仕事もスムーズにいきません。職場はフラットな関係で、互いを活かし合う場です。つまり、個々の得意なことが活かされる場にすることです。

スタッフの強みを活かした業務改善

 管理職時代、スタッフを集めて業務改善のために話し合いの場を設けました。しかし「仕事が終わらない」「残業が多い」と不平不満ばかりで、スタッフから改善案は出ません。仕方なく互いの強みを挙げることから始めることにしました。「パソコンに詳しい」「字がきれい」「仕事が早い」など、それぞれの強みを語り出すと、その場が温かい雰囲気に包まれました。そこで、互いの強みを活かした業務改善の意見を出してもらうことにしました。すると「スキル等を考慮してチームの組み合わせを考えてはどうか」「仕事が終わらないときにはサポートを依頼するようにしてはどうか」など、不平不満が一転して積極的な提案に変わりました。
 互いの弱みは補い合い、強みを活かしながら協働する。そうすることで個人もチームも共に成長できます。

考えてみましょう

【問1】あなたの職場やチームのメンバーには、それぞれどのような強みや弱みがありますか?

【問2】あなたの職場やチームでは、得意なことを活かし合うために、どのように協働していますか?

絵本を使ったワークショップを現場で実践してみたい方はセミナーにもぜひご参加ください!

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岡山ミサ子
オフィスJOC(Japan Okan Consultant)代表
心といのちの専門家(オカン)

看護師40 年、看護部長を17 年務めた後、人材育成・相談業務を中心に活動。自殺防止の電話相談では10 年間で約1,800 人の悩みを聞いてきた。またワークショップデザイナーとして対話の場づくりを約3,000 人に実践。2019 年にはオフィスJOC を起業し、「ケアする人をケアする」「がんばリーダーを応援する」「対話の場をつくる」をコンセプトに、日本を元気にするための活動を行っている。現在は全国の医療・介護系の研修をオンラインとリアルの両方で開催。2020 年からはオカプロ(オカン力プロフェッショナル)養成塾のほか、塾生たちとの「オカン対話Café」「がんばリーダー育成講座」をスタート。主な著書に『リーダーのための育み合う人間力』(医学書院)、『ケアする人をケアする本 医療スタッフのための人間関係力』(gene)などがある。