さんけつ
看護学校から国立大学へ編入し、大学病院に就職。療養病院、精神科病院、地方の総合病院、デイサービス、訪問入浴、介護付き有料老人ホームなど学生時代から含めて9年の経験がある看護師。現在は指定難病限定の住宅型有料老人ホームで働きながら看護師向けの「さんけつブログ」を運営中。




みなさんはじめまして、さんけつです。

私は2015年に看護専門学校を卒業し、同時に看護大学に編入学しました。看護師資格を持った状態での大学編入学でしたので、在学中から看護師としてバイトをしていました。

大学卒業後は都市部の大学病院に就職し、臨床経験は7年です。現在は地元に戻り、医療特化型の老人ホームで看護師として働いていて、これまでの7つの職場での経験をブログで発信したりもしています。

私が働いてきた7つの職場

まずは、私が大学生時代の2年間を合わせて9年間で7つの職場を渡り歩いてきた理由を「大学在学中」「大学卒業後」「デキ婚して地元へ戻る」の3つの時期に分けて紹介していきます。

大学在学中


先ほどご紹介した通り、私は看護専門学校を卒業してから看護大学へ編入学しました。編入学した理由は、看護学校では本当に看護の勉強しかなくつまらなかったからです。ほかにも社会学や哲学などを学んでみたいと思い編入学しました。

看護専門学校卒業時に国家試験に合格したため、大学在学中は単発派遣の看護師としてデイサービスと訪問入浴、アルバイトとして介護付きの有料老人ホームで働きました。

単発派遣でデイサービスと訪問入浴を選んだ理由は、臨床経験がない私でもOK、そして給料が高かったからです。臨床経験がない私でも時給1600円〜で、お盆や正月は時給2000円のこともありました。大学生なので看護師としてのやりがいは求めず、「遊ぶお金が欲しい」「学費を最短で稼ぎたい」という気持ちだけで働いていたのを覚えています。

介護付き有料老人ホームで看護師としてバイトした理由は、同じ大学に編入学した先輩が働いていて時給が1600円だったからです。

どの職場も学業に影響することなく、のんびり働けました。そして単発派遣の介護付き有料老人ホームは、卒業とともに退職しました。

大学卒業後に都市部の大学病院へ


大学卒業後は都市部の大学病院に就職しました。なぜ地元に戻らずに都市部の大学病院を選んだかというと、大学生時代のバイト先の介護付き有料老人ホームにいた先輩看護師がおすすめしてくれたからです。

先輩看護師のお子さんは難病で、その後私が就職することになる都市部の大学病院に治療で通っていました。「地方の病院より絶対おすすめ」と言われ、「このまま地元に戻ってもつまらないな」と想い上京しました。

大学病院には3年間在籍して、HCU・CCU・心臓血管外科で働きました。いま思うととても働きやすい職場だったと感じています。

例えば、どういった点で働きやすかったかというと次の通りです。
・残業は多かったけれどどうやったら残業を減らすか病院が努力していた
・家賃補助や託児所などの福利厚生が充実していた
・がんばって昇格して看護師長になれば年収1000万円と夢があった
・明確な評価基準があった

このため働くスタッフの意識が高く、がんばって結果を出せば給料に反映されるという点は、さすが大学病院です。看護師としてやりがいを持ち、成長していきたいのなら、大学病院はおすすめです。

デキ婚し地元へ


大学病院時代に、同じ病院内の別の病棟で働いている同郷の1つ下の看護師と出会いました。付き合っているあいだに子どもができたこともあり、結婚して地元へ戻ることを決めて2人とも大学病院を退職し、私は地元の療養病院に転職しました。

療養病院を選んだ理由は、子どもが生まれる前に保険証がないと困ることもあって、いちばん早く働き始められたからです。

療養病院は大学病院と違い残業もなく、家族との時間がたくさん持てました。ただ妻は大学病院を退職していたため育休手当もなく、私だけの稼ぎで家族を養うのはきつい状況でした。そんなとき、登録していた転職サイトから精神科病院の求人を紹介されました。療養病院よりも給与が月5万円ほど増えるため、療養病院を半年で退職し精神科病院へ転職しました。

精神科病院での勤務は一般病棟では経験できないことが多く、刺激的な毎日でとても楽しく働くことができました。私が働いていた病院では危険手当により給料が高く、残業なし、そしてやりがいがあるので長く働いている看護師も多くいました。

そんな精神科病院で働くなかで、大学病院を中途半端に辞めてしまったせいか「やっぱり急性期病院・循環器で働きたい」「精神科病院は忙しくないから年とっても働ける」と考えるようになりました。そこで、地域で一番大きい総合病院に見学に行ったところ、ぜひ来てほしいと言われ、精神科病院も半年で退職して転職しました。

転職した総合病院には、専門学校時代の同期や先輩・後輩がたくさんいて、実習でもお世話になっていたので職場にはすぐに慣れました。希望していた循環器に配属され、また急性期で働けるのはうれしかったです。

ただ「実習していた5年前と繁忙さがまったく変わっていない」「残業が多過ぎる」「残業が当たり前」で、家族との時間がまったくなくなってしまいました。

入職当初は任される仕事が少なかったものの、毎月のように仕事量が増え、日勤でも日付が変わるくらいまで残業する日もありました。残業が多くても仕事にやりがいを感じていましたが、仕事の日は朝早く出て夜遅く帰るため子どもが起きているときに家にいることが少なく、寂しい気持ちもありました。休日も疲れ過ぎで子どもと十分に遊べないため懐いてくれず、充実感がまったくありませんでした。

子どもがいなければ大学病院での経験を活かして業務改善し、結果を出して昇格していく選択をしていたと思います。しかし、私の価値観として、看護師として、昇格・昇給と家族との時間を天秤にかけたときに、家族との時間を大切にしたいと思い転職を決めました。

転職すると決めてから、普段から連絡を取っている看護師の友だちに伝えたところ、医療特化型の有料老人ホームのオープニングスタッフを紹介されました。給料が高く、急性期病院に比べて仕事の負荷が軽く、残業がないというのは、当時の私にはとても魅力的だったこともあり、急性期病院を10カ月で退職して転職しました。

変則勤務で夜勤があることは病棟時代と変わりませんが、ストレスはグッと減りました。帰宅後も子どもと全力で遊べる体力が残っているし、休日も朝から行動できて、病棟時代よりも充実感があります。

病棟勤務に比べると仕事のやりがいは少ないですが給料は年収500万円くらいあり、仕事の負荷を抑えて生活を大切にしたい、でも収入もしっかり得たいというわがままを実現できる職場なので、同じような転職を考えている人にはおすすめです。

これまでの転職をふり返ってみて

私はそのときの自分自身の価値観や最優先しなければならないことを基準にして、ときには短期間で転職もしてきましたが、仕事よりもプライベートを優先したことで生活の充実感が得られたので、転職は成功だったと感じています。もしこれから転職を考えている、いまの職場が自分に合っていないかもしれない、違う職場を経験してみたいと考えている人にとって、私の経験がお役に立てばうれしいです。

次回からは私が働いてきたそれぞれの職場ごとに、その業務内容や職場の雰囲気、働いたことで得られた経験や知見など「働いてみなければわからなかったこと」についてお話ししていきたいと思います。



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