さんけつ
看護学校から国立大学へ編入し、大学病院に就職。療養病院、精神科病院、地方の総合病院、デイサービス、訪問入浴、介護付き有料老人ホームなど学生時代から含めて9年の経験がある看護師。現在は指定難病限定の住宅型有料老人ホームで働きながら看護師向けの「さんけつブログ」を運営中。




こんにちは、さんけつです。

さて今回は、私が急性期病院を経験した後、家族との時間を優先するために転職した医療特化型の有料老人ホームについて「働いてみなければわからなかったこと」を紹介していきます。

なぜその医療特化型の有料老人ホームで働こうと思ったか

私がその医療特化型の有料老人ホームで働こうと思った理由は大きく2つです。

休日が多かったから


1つ目の理由は、他の職場よりも休みが多かったことです。私が転職した医療特化型の有料老人ホームは1日10時間勤務で週3日休み、年間休日166日で、1日の労働時間は長いですが休日が多く、家族との時間をできる限り確保したいと思っていた私にとってピッタリの職場でした。

給料が高かったから


2つ目理由は、給料が高かったことです。当時の私は「家族との時間が欲しいけど、子どもが大きくなったときに困らないようにたくさん稼ぎたい」というわがままな気持ちでした。そのため残業なし、年収500万円程度、忙しくない職場に絞って求人サイトを調べましたが私の希望条件を満たす職場はありませんでした。

そんなとき、登録していた転職サイトから医療特化型の有料老人ホームを紹介してもらいました。夜勤有りで年収500万円以上と、私の住んでいる地域の給料相場よりもプラス100万円くらい高かったのです。急性期病院勤務よりも家族との時間が増えて、それでも大きく給料が減らないのは私の希望通りだったので転職を決めました。

医療特化型の有料老人ホームで担当していた業務

医療特化型の有料老人ホームで担当していた業務は以下の通りです。

・バイタル測定
・排便コントロール
・吸引
・注入
・内服管理
・往診医とのやりとり
・記録
・リハビリ

大変だった業務は往診医とのやり取りです。医療特化型の有料老人ホームは医師が常駐しておらず、2週間に1回の往診でした。看護師の伝え方によっては欲しい指示がもらえないときもあり、「どうしたら往診医を納得させられるか」と看護師内で話し合ったこともありました。

また、利用者さんによって往診医が違い、対応も変わるため、それぞれの細かいルールを覚えるのに時間がかかりました。同じような有料老人ホームでも往診医を指定している場合もあるので、もし興味のある職場があったらどのような体制になっているか確認してみてください。

やりがいのあった仕事はリハビリです。介護施設では看護師としてやりがいのある仕事は少ないと感じていましたが、医療特化型の有料老人ホームではリハビリの仕事が私に合っていました。

というのも、その有料老人ホームには理学療法士さんが在籍しており、できるだけ動ける時間を長くしたいという利用者さんも多くいました。そのような環境のなかで歩行練習や車いす移乗を理学療法士さんと積極的に行い、歩けなかった利用者さんが歩けるようになったり、車いすに乗車している時間が長くなったりと回復が目に見え、看護師としてもやりがいをもって働くことができました。

医療特化型の有料老人ホームで働いてはじめてわかったこと

医療特化型の有料老人ホームで働いてはじめてわかったことが2つあります。

こだわりのある利用者さんが多い


1つ目は、医療特化型の有料老人ホームに入居されている利用者さんは、他の介護施設よりもこだわりのある方が多いです。理由は、難病であったり、病気の進行を止められない場合が多いからです。

医療特化型の有料老人ホームは、厚生労働省が定める別表7に記載されている難病の利用者さんが入居できます。そのため難病であることや病気の進行を受け入れられず、こだわりが強くなってしまう利用者さんも多くいらっしゃいます。

例えば、枕の位置、体の位置、部屋の中の物の位置、内服などです。こだわりが多くて逆に利用者さんご本人も生活しづらいのではないかと思ってしまうこともありました。

こだわりの強い利用者さんが多いと、ケアする看護師は対応が大変ですので、それが原因となって退職してしまう人もいます。もし転職先として興味のある職場があれば、どんな利用者さんが入居しているか、看護師としてどのような対応が求められるのかできるだけ確認しておきましょう。

10時間勤務はキツイ


2つ目は、10時間勤務はキツイということです。私は医療特化型の有料老人ホームで働く前は急性期病院で働いており、そこでは8時間労働にプラス残業で1日10時間勤務は平気でした。そのため医療特化型の有料老人ホームでも10時間勤務は大丈夫だろうと思っていました。

しかし、いざ働いてみると結構ストレスを感じました。例えば、急性期病院の場合は業務がたくさんあるので10時間なんてあっという間でしたが、医療特化型の有料老人ホームは仕事量が少ないため時計の針がなかなか進まず、10時間がものすごく長く感じました。また早番や遅番があったため仕事の日はプライベートの時間は少なかったのです。

もしこの先、医療特化型の有料老人ホームで働いてみたいと考えている方は、そうした業務時間の過ごし方や働き方が自分に合っているかどうか、考えていただければと思います。



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