さんけつ
看護学校から国立大学へ編入し、大学病院に就職。療養病院、精神科病院、地方の総合病院、デイサービス、訪問入浴、介護付き有料老人ホームなど学生時代から含めて9年の経験がある看護師。現在は指定難病限定の住宅型有料老人ホームで働きながら看護師向けの「さんけつブログ」を運営中。




こんにちは、さんけつです。

さて今回は私が8つの職場を経験してわかった、「たくさんの職場で働いてよかったこと」を紹介していきます。

経験を活かした看護ができる

1つ目は、たくさんの職場での経験を活かして患者さんに看護が提供できるようになったことです。

例えば、急性期病院で勤務していたときは、自宅に退院する患者さんに対する退院支援のなかで、使ったほうがよい介護サービスをソーシャルワーカーと相談したり、サービスの具体的な内容・雰囲気を患者さんに伝えることで抵抗感なくサービスを利用できるように工夫していました。

また、介護施設で勤務していた際には、病状の悪化で利用者さんが急性期病院で検査や入院をすることになったとき、本人とその家族に流れを説明したり、必要なものを伝えたりと、不安を減らすように関わることができました。

たくさんの職場を経験したことで、その職場を経験しないとできないことや伝えられないことを患者さんや利用者さんに提供でき、喜んでもらえたときに「たくさんの職場で働いてよかった」と思えました。

職場の人間関係を気にしなくなった

2つ目は、職場の人間関係を気にしなくなったことです。

その理由は、いろいろな職場で人間関係の問題に触れ、自分が人間関係を気にして仕事をしても問題は解決しないし、仕事のしやすさも変わらないとわかったからです。

実際にあった人間関係の問題について紹介します。私が急性期病院で働いているときに1人のベテランスタッフAさんに全員が気を遣って仕事をしていました。Aさんは特に周りに文句を言うタイプの人ではなかったですが、機嫌が良くないAさんに対して病棟全体が仕事を振ることを避けていました。そのためAさんが早く仕事が終わっていて自分の仕事が残っていても、依頼することはなかったのです。

ところがあるとき、私がものすごく忙しかったため手が空いていたAさんに仕事を振ると、嫌な顔をせずに助けてくれました。それから私は気を遣うことなく他のスタッフと同様にAさんにも必要なときは仕事を手伝ってもらうように声をかけたり、落ち着いている夜勤のときなどに仕事の話ができるようになりました。

このような人間関係の悩みは私が働いていた急性期病院に限らず、これまで経験したほとんど職場にありました。そのなかで人間関係の問題があったとしてもそれを気にせずに仕事をしてみると、ストレスがグッと減りました。もしいまあなたが職場の人間関係の問題を抱えているなら、意外と気にしないで仕事をしてみるとよいかもしれません。

やりたいこと、向いていることが見つかった

3つ目は、自分のやりたいこと、自分に向いていることが見つかったことです。

私は急性期病院や介護施設などタイプの違う職場を8つ経験しましたが、働くなかで急性期のほうがやりがいを持って働けたこと、自分は循環器領域に興味があることがわかりました。デイサービスや介護施設で働いていても何か物足りなさを感じましたし、消化器や脳神経内の患者さんの看護に関わっていてもやはり循環器領域のほうが意欲的に勉強しようと思えました。

1つの職場での経験だけだと自分がどんな領域・診療科に向いているか、やりたいことは何かが見つかりづらいです。でもたくさんの職場を経験したことで、自分のやりたいこと、向いていることを見つけられました。

看護師は国家資格で、いまはどの職場も人手不足のため転職しやすい反面、職場を転々としてしまってもよいのかと悩むと思います。もしあなたが同じように悩んでいて、いまの職場よりも魅力的な職場が求人にあったなら、転職してみることをおすすめします。転職してみて前の職場のほうがよかったとしても出戻りできる職場も多いですし、前と同じようなタイプの職場への転職も一般職よりは簡単です。いまの職場が本当に自分に合っているか悩むなら転職してみましょう。

人の考え方にたくさん触れられる

4つ目は、看護師の友だちや一般職の友だちから転職の相談をされることが多くなり、人の考え方をたくさん知れることができ、自分の考え方を見直す機会が持てることです。

私は今年で31歳になり子どもが2人います。周りの友だちも結婚や出産を経験した人が増えました。子どもができると独身時代のように仕事に時間が割けなくなります。また子どもとの時間をできるだけ確保したいと考えて転職を考える人も増えます。

私はたくさんの職場を経験したので、どのように転職活動を進めたらよいか、デイサービスはどうか、介護施設はどうかなど相談されることが増えました。相談を受けるなかで友だちの考えを聞くと、自分の働き方はいまがベストかどうかと見直す機会にもなります。特に一般企業の友だちからの相談は、看護師とは考え方が違うためとても勉強になります。

こういった友だちからの相談は1つの職場で働いていたときにはなく、たくさんの職場で働いたからこそ得られるチャンスなので、とてもうれしいことです。



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