ARNI、βブロッカー、MRA etc……
「循環器のくすり」は数多く、作用機序も難しく、いまいち“キャラ”が掴みづらいですよね。そんな彼らを大胆に解説したのが『HEART nursing』のこの連載! インパクトたっぷりなイラストと(時にちょっと無理やりな)キャラ設定は、記憶に残ること請け合いです。明日、病棟でみかけた薬剤に“顔”が浮かんだなら、きっと特徴も連想できますよ!



RAA 系阻害薬(ACEi・ARB・MRA・ARNi)
愛称:エース/エーアールビー/エムアールエー/アーニーまたはサクバル
仕事:血圧を下げる


▼このくすりはこんな人!


▼このくすりを使用している患者さんへの注意



基本的に降圧作用があるので、低血圧症状や腎機能悪化に注意を要します。また、MRAは特に血清カリウム値を上昇させますので、慢性腎臓病で腎機能が低下している場合には、血清カリウム値のフォローが必要です。高カリウム血症の予防として、カリウム含有の多い食事を避けるなどの食事指導も合わせて行いましょう。また、ACEiとARNiの有名な副作用として空咳と血管浮腫の出現がありますので、投与開始時には事前に説明しておくことが重要です。

木田圭亮
聖マリアンナ医科大学 薬理学 准教授




このくすりについてもっと詳しい解説が読みたい方は…



フカボリ!循環器のくすり




をぜひ本誌でご覧ください!




本記事は『HEART nursing(ハートナーシング)』2021年8号からの再掲載です。



ハートナーシング2021年8月号

HEART nursing(ハートナーシング)2021年8月号
[特集]
併存症をもつ心不全患者さんのクスリスト


【はじめに】併存症をもつ心不全患者さんのクスリスト
【特集1】糖尿病をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集2】脂質異常症をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集3】認知症をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集4】呼吸器疾患(COPD)をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集5】肝機能障害をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集6】腎機能障害をもつ心不全患者さんと薬剤
【特集7】うつ病をもつ心不全患者さんと薬剤

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