ここには12枚の『問い』が書かれたカードがあります。
ゲストが、それぞれ選んだカードに書かれた『問い』について、インタビューを通じてゆっくり考えていきます。
カードには何が書かれているか、ゲストにはわかりません。

ここでの『問い』とは、唯一の正しい答えがあるものではなく、思考を深め、さらなる問いを生んだり、生涯にわたって何度も問い直したりするような本質的なもの。
そして、ゲストの考えや価値観、人柄に触れるようなものが含まれています。
簡単に答えは出なくても、こうした考える時間自体に意味があるのかもしれません。
いま、少しだけ立ち止まって、あなたも自分や周りの人に問いかけ、想いを馳せてみませんか。



ゲスト:ひげ妻
看護学校卒業後は総合病院で3年、その後結婚などを機に病院へ転職し、それぞれ混合病棟で勤務。最後に勤めていた病院では産休育休を含めて8年在籍、その後はデイサービス勤務を経て、訪問看護へ。現在訪問看護師として5年目。

インタビュアー:白石弓夏
小児科4年、整形外科・泌尿器科・内科系の混合病棟3年、その後、派遣で1年ほどクリニックや施設、ツアーナース、保育園などさまざまなフィールドで勤務。現在は整形外科病棟で非常勤をしながらライターとして活動して5年以上経つ。最近の楽しみは、仕事終わりのお酒と推しとまんが、それと美味しいごはんを食べること。



子どもや家族のことで転職、働き方をいろいろ変えていく

白石:
実はひげ妻さんとは、以前勤めていた病院が一緒だったんですよね。今の私の働き方は先輩から受け継いだものが多いように思います。今日はよろしくお願いします。まず、これまでの働き方について。何度か転職されていると思いますが、結婚やお子さんの関連で転職されることが多かったんですか。

ひげ妻:
そうそう。基本的に私のスタンスとしては、子どもや家族ベースの動きが多いと思う。今は看護師何年目になるのかな……16年、17年とかになるんだけど、内容は薄いんだよね。ちょっと履歴書探してこようか。待っていて。

白石:
そんなすぐに出てくるもんですかね履歴書って(笑)、いつでも転職できるじゃないですか。

ひげ妻:
(ガサゴソ)あったあった……。えっと、2006年から看護師として働き出して、今は17年目だね。最初の病院は3交代勤務が大変で、その次の病院も夜勤ができる人がいなくて夜勤専従みたいになっちゃって家族との時間がとれなかったんだ。一番長くいた病院では育休産休をとらせてもらったり、時短やパートに切り替えたりといろいろ相談して働き方は変えていたね。

その病院では回復期リハ病棟にもいたから、在宅分野にも興味が湧いてケアマネの資格もとったりして。だけど、時短やパートでもリーダーとか委員会、勉強会、看護研究とかもやらされるのがちょっと嫌だったので、上の子が幼稚園にあがるタイミングで家の近所で働ける場所を探して転職した感じかな。そうしたら今度は下の子が保育園に入るのに、勤務時間が長くないと点数が低くて入れなくて。看護師って給料がそこそこいいから、勤務時間を抑えないと扶養から外れちゃったりするのよ。その兼ね合いで転職をして、今は訪問看護で働いているね。

白石:
子どもの関係で転職しているけど、間で時短やパートなどの働き方を変えたり、ケアマネの資格を取ったりしていたんですね。

ひげ妻:
そうだね。いろいろ渡り歩いてきたけど、やっぱり仕事のモチベーションもほしいと思ったからさ。できるだけ自分がやりたいことをしながら働きたいと、そのために頑張ったところはあったね。

白石:
たしか一緒に働いていたところでは、退院支援の委員会で活動もされていましたよね。

ひげ妻:
そうなんだよ。一緒に働いていたのは整形外科や泌尿器科、糖尿病などの混合病棟だったけど、再入院する人や、車いすが必要になって退院後の生活が変わったりする人もけっこう多かったじゃない。だから、入院をとるときから、家の話を聞くのも好きだったね。急性期の病院だったから、入院期間とかリハビリの期間とかも決まっていたけど、短い期間のなかでもいかにスムーズに家に帰してあげるかみたいなことを考えるのが楽しくて。だから、家族と話をするのもそうだし、市役所の人とか介護認定調査の人とかとやりとりするのも好きだったね。

白石:
そういうところから、自分のやりたい方向性を見つけていったんですね。たしかに、当時から退院調整とか医師やリハさんとのカンファレンスに積極的に参加して連携、調整するのがすごく上手だったなという記憶があります。私もそういう風に動きたいなって思っていましたね。

どんどん教えてもらってみんなで底上げ、それが患者さんのためになる

白石:
個人的に衝撃だったのが、ひげ妻さんが産休で1年ほどブランクあるなかで戻ってきたのにもかかわらず、すぐに職場に馴染んで働いていたことです(笑)。

ひげ妻:
え~そうかな~!まぁ、看護師の入れ替わりはけっこうあったけど、同年代が多くて働きやすい環境ではあったよね。あとは、看護師の異動も中途採用者もけっこう多い病院だったから、異動や転職してきた人に私も整形外科や泌尿器のことならどんどん教えてあげられるし、たまに「ちょっとこのストーマどうなの」って外科やっていた人に相談したり、教えてもらったり、そういうことはどんどんやっていたかも。なんか病棟全体がこう持ち上がっていく感じがあったし、けっこうみんなに育ててもらった感じはあるね。やっぱりこの仕事をしている限りは、ずっと勉強していかないといけないし、知識も技術もどんどんアップデートしていかなきゃいかない仕事を選んじゃったとは思っていて、もうなりふりかまわずって感覚だったよ。

白石:
なるほど、みんなに育ててもらった……という感覚は新鮮です。

ひげ妻:
だってさ、勉強になることがいっぱいあるじゃん、みんなと働くと。かといって、その知識や技術もその人が時間を割いてお金をかけたものでもあると思うから、簡単に教えたくないという人もいるかもしれない。だから、誰彼かまわずいいとこどりばかりしているわけじゃないけど……。でもやっぱりわからないことを教えてもらえるなら、教えてもらったほうがみんなのレベルも上がるし、患者さんのためにもなるからって私は思うかな。

白石:
ひげ妻さんの場合、教えてもらったことを自分の内にだけとどめておくわけじゃなくて、めちゃめちゃ周りにも還元していますよね。

ひげ妻:
そうそう。「ねー!みんなー!これこうやったほうがいいよー!」ってね。

白石:
たぶんそういう先輩を間近で見て、私も自然と受け継いでいるところあると思います。

ひげ妻:
いいじゃんいいじゃん、真似すんなよ~(笑)。

白石:
えっと、じゃあ、ちょっと本題にいきますね(笑)。

困っているなら、私ができることはやってあげたい、みんなが楽しく働けるように

白石:
今回は質問のカードをこちらで準備したので、選んでもらっていいですか。

ひげ妻:
え、じゃあ今持っているカードで。

白石:
これですね。「看護師の友だちや同僚からどんな人だと言われますか」

ひげ妻:
どんな人って言われるだろう……。そういえば昨日、事務さんからは「頑張りすぎな人だね」とは言われたね。断れないタイプだと。お節介とは違うかもしれないけど、相手が困っているならやってあげたいという気持ちが根底にはあると思うんだよ。良い恰好しいなのかもしれない。

白石:
自分のことだけじゃなくて、見ている視野がめちゃくちゃ広いのではないかなと思ったんですけど、どうでしょう。

ひげ妻:
そうだね。気になっちゃうんだと思う。自分がそこまで突っ込まなくてもいいところで、でも私ができることならやっちゃうかも。例えば、訪問看護のスタッフが休むときもさ、「代わりに行くよ~」って言うとか。余裕がないときもあって、それでちょっと自分で自分の首を絞めちゃうときもあるから、気を付けるようにはしているね。でも、スタッフが休むことはさ、利用者さんには関係ないわけよ。この日のこの時間に看護師が来るという契約なわけだからさ。そこはどうにかしてあげたいと思っちゃうんだよね。

白石:
なるほど。利用者さんのことも考えたうえでなんですね。

ひげ妻:
そうそう。あとは、うちの訪問看護は完全受け持ち制なんだけど、なかには相性が合わないような利用者さんとかも出てくるじゃない。実際にクレームもあったりして。そういうときに嫌々働くよりは、みんながうまく楽しく働けたほうがいいから、「私、あの人平気だから代わるよ」とかそう言うこともある。うまく言えないけど、みんなが喜んでいるのがうれしいとか、好きなだけかもしれない。それでうまくまわっているなら良しみたいな。

白石:
ひげ妻さんのその立ち回り方って、自分が過去にやってもらった経験があるから自分もやろうと思ったんですか。私はまさしくひげ妻さんの立ち回りをみて、自分もフリー業務のときはメンバーが部屋持ちのことに専念できるように点滴まわったり、ナースコールとったりとすごく意識していたわけですけど。ひげ妻さんにもそういう人がいたのかなって。

ひげ妻:
いたのかな、いたのかも。なんかさ、自分が忙しいときに「ちょっと手が空いているから点滴変えとくよ~」って言われたらうれしいじゃない。小さなことだけど助け合い、おたがいさまでそういうことをしていくの。私も子どもが小さいうちは熱を出して休んだり、早く帰らなきゃいけなかったりすることもあるし、だから自分ができるときはどんどんやろうとはいつも思っているのかもしれないね。

白石:
小さな気遣いをしっかり受け入れて、自分に余裕があるときにはどんどん返していこうみたいな感じなんですね。

ひげ妻:
ちょっとした貯金をしとくじゃないけど、人のために何かやったことってきっとどこかで巡り巡って返ってくると、信じているんだよね。その人のためにやれそうなことはやってあげたいというか。ただ、なんでもかんでもやってあげるわけではなくて。例えば、自分でパンツがはける人に私がパンツをはかせてあげる、その人がやれることを私が横取りするわけではないのよ。ちょっと手を貸してほしいときに手を貸す。私で無理なら他の看護師さんやリハさん、ケアマネさん、福祉用具の人にヘルプを出してアドバイスもらったり……。もうそこは全然私の手柄じゃなくてよくて、みんなで利用者さんの生活を底上げできるんだったら、いいと思っているかな。言葉にすると難しいね。でも、これまでこのスタンスできてトラブルはなかったから、一応受け入れてもらえているのかなと思ってこの感じで来ちゃっているのはある。

白石:
なるほど。その頑張りすぎちゃうというところは、自分としてはまさしくという感じなんですか。

ひげ妻:
そういう言葉を言われるということは、大変そうにしていたのかなとは思ったよ。自分で抱え込んだくせに不機嫌な感じが出ていたのかな、大人気ないなってちょっと反省した。でもさ、今はだいぶ甘えられるようにはなったと思うんだよね。あと、「すごいちゃんとしているよね」と言われることもあるけど、家ではもう全然ちゃんとしていなくて。部屋も散らかっているし、掃除もご飯も作りたくないときもあるし。仕事は仕事でプライベートはすごくポンコツだと思う。今日とかさ、シャンプ―買ってきたつもりがトリートメント2つ買ってきたとか、この間も特売になっていたキャベツを別の日にも買ってきて……今、目の前にキャベツ2玉あってさ(笑)。

白石:
めっちゃ意外(笑)。仕事でも家でもフルパワーなのかと思っていたので、それはちょっと安心しました。

自分ひとりだけ頑張るのではなく継続できることが大事、おたがいにうまく折り合いをつけて

白石:
さっき断れないタイプとも話していましたが、ひげ妻さんは断れないタイプでもあるんですか。

ひげ妻:
そのお願いを私が断ることで、誰かが困るとなると、耐えられないのかもしれない。でも、前までは全部引き受けちゃうところもあったんだよね。だけど、やっぱりそれをしすぎてしまうと自分もつぶれちゃうことがわかっているから。うまく折り合いをつけて、お互いに歩み寄れる着地点を探すようにはなって、無理なときは無理と言えるようにはなったと思う。やっぱり仕事を長くやってくると、継続できる環境が大事だなと思うんだよ。私が頑張りすぎちゃってこれを良しとすると、「ひげ妻さんはやってくれたのに、あの人はやってくれなかった」となっちゃう。それは事業所としても良くないと思うからさ。

白石:
難しいところですよね。訪問看護って利用者さんの希望にできるだけ応えるようなところもあるかと思っていましたけど、でもたしかに上下関係なわけではなく対等というか、お互いにできる範囲で調整をして現場で折り合いをつけていくというのがすごく大事だなと。

ひげ妻:
そうだね。訪問看護だと、例えば利用者さんが気に入らないことがあって、その度にチェンジをしていたら、最悪そこに行けるスタッフがいなくなるし、「うちの事業所からは誰もいけません」となると他の訪問看護を探さないといけなくなって。他の事業所も「そういう利用者さんなら契約しません」となって、結局困るのはその人だよね。結果的にその人のためにもならなかったりするから、どのタイミングのどういうことが気に入らなかったのか聞いたり、ここが改善されればまた同じ人でもいいですかと確認したり……。少し違うアプローチをすることで、案外すんなりと受け入れてくれることもあるかもしれない。これはステーションの運営方針などにもよるかもしれないけど、私はそうしたことを意識しているね。

白石:
なるほど、最終的にそれは患者さんのためになるのかというところに行きつくわけですね。

ひげ妻:
うちの事業所に限らず、訪問看護って契約の関係がなくなったらもうそこに行けなくなっちゃうんだよね。そうすると、その人はのたれ死んでしまうかもしれない。だけど、うちらが入れるようになったきっかけで、「ちょっとお風呂も頼んでみようかな」「掃除手伝ってくれる人がいるならお願いしようかな」みたいに、間口をちょっと広げるきっかけにもなったりするからさ。あとは、いわゆるクレーマーみたいな人でも、よくよく話を聞いてみると実は筋の通ったことを言っていて、看護師側が悪かったのではないかというパターンもあるから。そういう折り合いをうまくつけていくのは常に意識していることだね。

無駄なことはない、全部が強み、みんなの引き出しにはいっぱい入っている

白石:
じゃあ最後になりますが、みなさんに聞いている質問を。「あなたが後輩の看護師に伝えたいことは何ですか」です。

ひげ妻:
そうだな、何をするにしてもマジで、無駄なことはないと思っていて。プライベートでも仕事でも何か失敗したとしても成功したとしても、引き出しというのかな、後から役に立ってくることもあるから。今、失敗しちゃった、もうダメだと思うことがあっても、5年後10年後とかに、「聞いてくださいよ~」と話題のひとつになるかもしれなかったり、この話がきっかけで意外な患者さんの一面に触れることができて関係を築くことができたり……。いろいろ経験したこと全部がその人を作る材料だと思っていて、だからみんな経験値が違うんだよね。同じ3年目、5年目の看護師でも、出身地も違えば家族構成も好きな食べ物も好きな音楽も違うように、彼氏や彼女に振られたとかバイトで失敗したとかも、それ全部がもう強みなわけよ。仕事するうえでも全部。何か嫌なこととか楽しかったこととか、私は全部が自分の強みだと思って毎日過ごしているので、これが後輩の看護師に伝えたいことだな。

白石:
すごい、全部が強みで、それが自分の引き出しになると。

ひげ妻:
そうそう。しかも、ひとつの出来事、エピソードにしても受け取り方は人それぞれ違うしさ、そこの経験がまた何年か経ったときに自分の看護観や人生観にもつながってくるだろうし。同じ新人看護師でもみんな違う、成長ペースも。だから、お互いを比べちゃダメなんだよ。全然気にしなくていいと私は思っているね。そこで焦らず、過去の自分と比べて成長したかでいいと思うんだ。

白石:
ひげ妻さんが、周りと比べなくてもいいと思っているのは、昔からですか。

ひげ妻:
いやいや、私も1年目のときは同期とめっちゃ比べていたと思う。だけど、あんなにポンコツだったけど、少しずつ成功体験が増えていって、気づいたらそれなりに働ける看護師になっていて。でも17年目になった今でも失敗はするわけで、後悔したり反省したりもするんだけど、それも20年目の私が見たときに、「あのときこうだったから20年目の私は失敗しない」と思って信じてやっていくしかないよね。あとは、早くに子どもを産むと、もう周りの看護師と路線が全然違うんだよ。同期では主任や師長をやっている人もいるし、明らかに違う。もう比べてもしょうがないと思って、「その子はその子ですごい、〇〇ができてかっこいい」「でも私もすごい、〇〇ができる」って悟りを開くようなタイミングがどこかであると思うんだよね。なんかこの働き方いいなと思うタイミングが。

白石:
違う路線だけど、みんなそれぞれにすごいって思えるのは素敵ですね。

ひげ妻:
そうだよ。だから私、別に看護師何年目だからすごいとかは思わないし、前に新人看護師に「今は肺雑音じゃなくて副雑音って言うんですよ」って言われたときに、もしかしたら悟りを開いたのかもしれない。「今の若者はすごいことを知っているんだ」って(笑)。もうその子が勉強してきた経験値がある、そういうところに自分が気づけるかどうかじゃないかな。みんなすごい。私はそんなみんなを尊敬しながら、自分も頑張ろうって思っているね。

白石:
素直にそう思えるのはすごいですよ。話を聞いていて、自分の引き出しには何か物を入れなきゃいけないと考える人もいるかと思うんですけど、ひげ妻さんの考え方は、もう入っている、そこに気づくかみたいな感じに聞えますね。

ひげ妻:
みんな入っているんだよ。勝手に入ってくるの。例えば、勉強の部分は引き出しに入れにくい、頑張って入れないといけない部分かもしれないね。引き出しという言葉を使うのであれば。だけど、勉強とは別に日常で朝起きて夜寝るまでに起こった出来事などからでも、ガンガン引き出しは増えていくと思う。寝ている間も夢を見たのであれば、その夢の内容も引き出しに入れちゃうから、私は。なんでもいいんだよ。「あ、そういえば昨日久しぶりにギザ十見つけた」みたいな、そんなレベルの引き出しでもいい。みんなそれぞれにいろんな引き出しがきちんと備わっていて、頑張って入れる引き出しも大事だし、意識しないで入っている引き出しもあると思うし、みんなそこに気づいて、うまく使っていけばいいと思うな。

白石:
引き出しって一生懸命入れることばかりに目が行きがちかもしれないですけど、元々あるものだって気づくのも大事ですね。今日は私も引き出しがめちゃくちゃ増えました。ありがとうございました!

インタビュアー・白石弓夏さんの著書



Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~

Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~
私もエールをもらった10人のストーリー


今悩んでいるあなたが元気になりますように
デジタルアートや3Dプリンタを看護に活用したり、看護をとおして一生の出会いをつかみ取ったり、在宅のほうが担い手が少ないから訪問看護に従事したり、苦しかった1年目のときの自分を手助けできるようにズルカンを刊行したり、医療と企業の橋渡しをするためにスタートアップに就職したり、悩みながらも新生児集中ケア認定看護師の道をまっすぐ進んだり、ロリータファッションモデルとして第一線で活躍しながら看護師を続けたり、目的に応じて疫学研究者・保健師・看護師のカードをきったり、社会人になってから「あっ、精神科の看護師になろう」と思い立ったり……。 さまざまな形・場所で働く看護師に「看護観」についてインタビューしようと思ったら、もっと大事なことを話してくれた。看護への向き合い方は十人十色。これだけの仲間がいるんだから、きっと未来は良くなる。「このままでいいのかな?」と悩んだときこそ、本書を開いてほしい。

目次


◆1章 クリエイティブな選択肢を持つこと 吉岡純希
◆2章 大きな出会いをつかみ取ること 小浜さつき
◆3章 現実的な選択肢をいくつも持つこと 落合実
◆4章 普通の看護師であること 中山有香里
◆5章 ものごとの本質をとらえる努力をすること 中村実穂
◆6章 この道でいくと決めること 小堤恵梨
◆7章 好きなことも続けていくこと 青木美沙子
◆8章 フラットに看護をとらえること 岡田悠偉人
◆9章 自分自身を、人生や仕事を見つめ直すこと 芝山友実
◆10章 すこしでも前を向くきっかけを作ること 白石弓夏

発行:2020年12月
サイズ:A5判 192頁
価格:1,980円(税込)
ISBN:978-4-8404-7271-5
▼詳しくはこちらから