ここには12枚の『問い』が書かれたカードがあります。
ゲストが、それぞれ選んだカードに書かれた『問い』について、インタビューを通じてゆっくり考えていきます。
カードには何が書かれているか、ゲストにはわかりません。

ここでの『問い』とは、唯一の正しい答えがあるものではなく、思考を深め、さらなる問いを生んだり、生涯にわたって何度も問い直したりするような本質的なもの。
そして、ゲストの考えや価値観、人柄に触れるようなものが含まれています。
簡単に答えは出なくても、こうした考える時間自体に意味があるのかもしれません。
いま、少しだけ立ち止まって、あなたも自分や周りの人に問いかけ、想いを馳せてみませんか。



ゲスト:はや
新卒から勤めている総合病院で、婦人科や消化器内科を経験。看護師あるあるや勉強イラストをInstagramなどで公開。現在は育休中で看護師の仕事はお休み。
著書『臨床で困ったときに助かった看護師はやのゆるっと看護ノート』発売中。

インタビュアー:白石弓夏
小児科4年、整形外科・泌尿器科・内科系の混合病棟3年、その後、派遣で1年ほどクリニックや施設、ツアーナース、保育園などさまざまなフィールドで勤務。現在は整形外科病棟で非常勤をしながらライターとして活動して5年以上経つ。最近の楽しみは、仕事終わりのお酒と推しとまんが、それと美味しいごはんを食べること。

ポジティブさとネガティブさとの間で悩んだ将来のキャリア

白石:
はじめまして!実ははやさんがイラストを描かれているメディアで私もライターとして記事を書いていたことがあって、一方的にはやさんのことを知っていたのですが(笑)、今日はインタビューできてうれしいです!

はや:
えへへ、私もです!ありがとうございます。

白石:
さっそくなんですが、はやさんは現在育休中とのことで、そもそも妊娠や子どものこと、出産後の仕事のことなど、なにか悩まれたりしましたか。今の職場に残ることにした理由があればお聞きしたいです。

はや:
職場のことはあまり具体的に公開してはいないんですけど、看護師としては8年目になりました。ちょうど8年目に入るタイミングで産休に入ったので、7年目のときの話にはなりますが、プリセプターも2年やって、2年目看護師の担当をしていました。他の同期はチームリーダーやアソシエイトなどやりはじめるような時期でしたね。

実は転職のタイミングはかなり迷いました。結婚は4年くらい前にしたんですけど、すぐに子どもができず不妊治療していた時期もありまして。それで夜勤もやるのはどうしようかなというタイミングで、子どもを授かったんです。だから、転職せずにこのまま産休に入って復帰するほうがいいかなと思いました。それと、新卒から今の職場で慣れていたので、新しいところで一から仕事を覚えて職場に慣れていくよりも、今の職場でそこそこの中堅の立場になって産休に入るほうが、角が立たないでやりやすいかなと思ったんです。そこまで計画的だったわけではなく、いろいろ考えて行動できないうちに……っていうのは正直なところですね、今となっては。

白石:
そうだったんですね。ご結婚された看護師3~4年目のころっていうのは、けっこう周りでも転職する看護師さんも多いと思うんですけど、そのタイミングでは迷ったりはしなかったんですか。

はや:
転職の文字が頭をよぎることはありました。ただ、自分のストレス状態として、「あーもう無理!やめたい!」と行動できるほどの負荷がかかっていたわけではなくて、我慢というか、なんとか飲み込めば続けられるかなというマインドだったので。転職して、また新しいことを覚えていくほうが億劫に感じていましたね。だから、ちょっとズルズルした気持ちもありながら、もうちょっとここで学ぼうかなっていうポジティブさと、面倒な気持ちのネガティブさとどちらもありました。転職サイトの情報は見るけど、転職活動までは至らなかったですね。

白石:
その「なんとか飲み込めば続けられるマインド」というところが気になったんですが、それってたとえばこんな場面のときにこういう風に考えて過ごしたなっていうエピソードみたいなものってありますか。

はや:
仲が良かった同期や先輩、後輩が辞めちゃうのを見ると、自分が置いてかれているような気持ちになるし、なにか自分も行動すればよかったかなと思うこともあるんですけど……。なんとか飲み込む前に、そもそもなにか嫌なことがあっても忘れちゃう性格というのかな。嫌なエピソードすら、もうなかったことにするみたいなところはあるかもしれません。我慢ともちょっと違うのかな、受け入れることや切り替えが早いというのかな。たとえばきつい言い方をする先輩がいて、でもその先輩からしたらその注意していることって事実であって、その先輩にとって私に優しくするメリットもないからな……みたいなことを考えると、わりとすんなり流せたりするんですよね。

白石:
へぇ、面白いですね。嫌なことを忘れちゃうというより、受け止め方の違いなんでしょうかね。

はや:
どうなんでしょう……でも、すごく考えるんですよ。なんであんな言い方されなきゃいけないんだろうって。だけど、かみ砕いて、かみ砕いていくと、最終的には分かち合えないならいいやみたいな感じになったり、あまり人に期待しすぎないというか、人間関係もそのぐらいのドライな感じはあるのかもしれないですね。私の周りでも職場が嫌な理由って人間関係が多いと思いますけど、そこらへんはなにかそこまで踏み込まず、踏み込ませずにやってきたんで、今の職場で自分が平和に過ごすやり方を考えてきたっていう感覚はあります。

事実と解釈、自分と他人の課題

白石:
はやさんは事実と解釈をわけて、自分の課題と他者の課題をわけて……みたいなことがお上手な印象を受けました。

はや:
そうなんですかね、よく一歩引いた目線で考えているなとは思います。当事者の気持ちとなにかそれとはまったく関係ない別の人から見たらどうなんだろうと考えると、だいたいのことは大したことないなって思うので。あと、人に「気にしないでいいよ」と言われたことって、「いや気にしちゃうじゃん」と思うんですけど、本気で自分で考えて自分に言いきかせれば、なにか納得できるみたいなことがけっこう多いので、あまり周りに相談せずに自分のなかで咀嚼して解決することが多いですね。

白石:
その境地に至ったのって、なにか失敗を繰り返して今に至ったんでしょうか。ちなみに新人さんや学生のころってどうだったんですか。

はや:
看護師1年目のときは、同期と愚痴を話して、辞めたいって話をすることも多かったですけど、同期のほうが私から見たら仕事もできるし、先輩に褒められていて。明らかに私のほうが要領も悪くて焦っていたと思うんですけど、同期が「辞めたい、つらい」と言ったときに、「本当しんどいよね」と言っている私と、「それでも明日には職場に行くし、仕事は覚えていくしかないしな」と思っている私もいて。なんで私のほうができていないのに同期を励ましているんだろうって、思うこともありました。

こういうポジティブさというか一歩引いている部分に、自分自身でも引いてしまうこともあって。だけど、落ち込んだままだと、なにもプラスになることはないと本気でそう思っていたので。ミスしてしまったことはくよくよ悩んでいる必要はないと、反省して次からはこうしようと切り替えるのが、自分のなかで早いんだろうなって。それでなんだかんだ1年目、2年目、3年目となんとかやってこられたかなと思います。

白石:
考えるべきこととそうでないことをわけたり、考えて考え抜いたからこそいい意味でなにかあきらめがついたり、手放せるみたいなイメージなんですかね。

はや:
そうですね。ひとりで考えているときは、このときはこうだったな、ああだったな、でもこうだよなって脳内でかみ砕いて、頭のなかのパンドラの箱みたいなところにしまっておくんです。だけどある日、ふとしたときに出てきて「わー!恥ずかしい」みたいなこともあるんですけど(笑)、一度しまったらもう引き出しからは出さないようにしています。事実と感情と、そういうのをいったんバラバラにして自分の立場だけではなくて、相手の立場から見たらどうだったのかみたいなことを考えると、相手がこういうパターンだったらしょうがないなって思えたり、たしかにいい意味であきらめがつくって感じですね。

怒りをどう考え、対処するのか

白石:
はやさんの思考がすごく気になっていろいろと聞いてしまうんですけど、たとえば嫌なことを言われたときに、怒ることってあるんですか。

はや:
怒りますよ(笑)。でも、まず自分が怒っているんだって認識をして、そこからなんで私は怒っているんだろうって考えはじめますね。なんでこの感情に至ったか、いろんな怒りのパターンがありますね。旦那には自分がこういうことが嫌だったとはっきり言いますけど、職場ではあまり怒らないんですよね。多少イライラしないように意識しているのもあるので。だから、基本は怒れない性格で、あとから「なんであんなこと言われなきゃいけないんだ」ってふつふつと怒りが出てくることもあって。相手に自分の思ったことが伝わらなくて「なんで?」とは思うこともあります。だけど、そのすぐ後にちょっとトーンが下がって、「今自分が冷たい言い方だったな」って反省するときもあるし……。怒りについては、ひとりで家にいるときになにかモヤモヤしたものと一緒に考えることが多いかもしれないですね。

白石:
これまでの話って職場の同僚や先輩後輩に対する話だったと思うんですけど、たとえば患者さんとのかかわりのなかでもいろんなストレスってかかると思うんです。そういうところでも出てくるものですかね。

はや:
たしかに。患者さんに対しても、たとえば検査のオリエンテーション後に、ちゃんと話を聞いてなかったことでイラっとすることはあります。だけど、そういう感情が芽生えても、「なんで話聞いていないの?」となったすぐ後に、「今のは私の説明の情報量が多かったかもしれないな」「患者さんもいつもと違うイレギュラーな状況で話を聞いていて、かつ高齢で……」っていうその人の性格や状況を考えたときに、別にそこまで怒らなくていいかってなるんですよね。そういうひとり脳内反省会はよくしています。そうすると、次に似たような状況があったとしても、以前の考えが思い起こされるし、そういう日々の繰り返しですね。看護師って忙しくて余裕がなくてイライラしちゃうっていうのはよく聞くし、わかる部分もあるんですけど、だからといって忙しいから冷たくぶっきらぼうな態度をとっていいのかといったら、そうじゃないよなと私は思っていて。イラっとしたとしても、相手にそれが伝わらないようにするのは大事かなって。

白石:
なんだかすごい壮大なひとり反省会が行われているイメージが湧きました(笑)。はやさんの話を聞いていると、ロジカルに本質を考えるというよりも、だんだん哲学的な思考のように感じてきました。

今の自分を大事にすること、追い詰めない状態で働けるといいな

白石:
それでは、本題に。こちらに10枚ほどの質問のカードがあるので、好きなものを選んでもらえますか。

はや:
左から3番目で。

白石:
「なんでもいいので、あなたのこだわりを教えてください」ですね。

はや:
え、なんでもいいんですよね。こだわりというとちょっと違うのかもしれないですけど、まずは自分を大事にしていいんじゃないかみたいな気持ちは常々あります。とくに看護師はみんな頑張って働いていて、それゆえに病むこともあるじゃないですか。だけど、休職していたのに、その間に遊びに行っていたとかで「あり得なくない?」と話題になったりして。最初は私も「ずるい」という気持ちがなかったわけではないんですけど、「別に休職中なんだからどう過ごそうが自由だよな」とだんだん思うようになって。もちろん、休職せずに休みの日に遊びに行くのが理想ではありますけど。なにかそこまで追い詰めない状態で、お互いに働けるといいよなって。看護師って責任感が強いので、そういう真面目な人ほど潰れてしまいやすいのは周りを見ていても、SNSを見ていても思うので。だから、自分のこだわりとしては、自分のメンタルは自分で守るみたいなところがあります。そういうのがもっと浸透すればいいのになって思います。

でもこれって先ほど言ったように、他人に言われてすぐに納得できる言葉でもないと思うので、誰から言われたのか、その誰かも大事だと思うし、あとは自分自身がちゃんとそう思う、思い込むことも大事だなって。それが私のこだわりですかね。

白石:
なるほど。その自分を大事にって、どんなときにとくにそう思うようになったんですか。なにかきっかけみたいなものがありましたか。

はや:
きっかけ……たとえば看護師1年目のときに、なんで最初の3カ月とかで辞めなかったのか。それは今辞めて次のところに行っても同じ繰り返しだとわかっていたからで。仕事ができない自分が悔しかったんですけど、まず仕事ができるようになれば、辞めたい自分がいなくなるんじゃないかと思って出勤していました。できないからといって今の職場を辞めるという選択肢がまったくなかったんですね。それでも嫌なこととか恥ずかしいこともあったんですけど、それを打破する方法のなかに今の自分を大事にするっていうのもありました。

あと、ちょうど産休に入る先輩が送迎会で話してくれたことがあって。その先輩は何年も先輩なのに、「1年目のあなたたちが、私と同じように仕事できたらこっちも困っちゃうよ」みたいなことを笑いながら励ましてくれて、それが私のなかですごく沁み込んで、励みになったんですよね。自分のなかで「そりゃそうだよな」って肩の荷がおりて納得できたし……。いい意味で「私もその先輩ぐらい働いたらそうなれるじゃん」というマインドとなってこれまで働いていました。

白石:
その先輩ははやさんにとって、どんな先輩だったんですか。

はや:
プリセプターの先輩ではなかったんですけど、リーダーをしていることが多かったので1日のなかで申し送りや報告のときなどに話すことはあって。でも、最初はなんとなく怖いっていう印象だったんですよね。だけど、それってなにが怖いのか、態度が怖いのか?と考えたときに、その先輩は結果怖くはなくて。ちゃんとこうだよっていうのを教えてくれていたんですよ。それは自分がわからないことがいっぱいだったから話しかけづらくて、なにを話していいかわからなくて。怖いというのは自分側の問題があっただけで、別に先輩はちゃんと教えることを教えてくれていたなって気づいて。

白石:
そもそもその怖さってなんなのかって考えるところも、はやさんらしいですね。そういう今の自分の状態に気づくことも大事だなって思います。

未知が怖いものじゃなくなって、自分のものになるという感覚

白石:
先ほどの自分を大事にできるようになるのって、いきなりできることではないと思うんですけど、はやさんのなかではどういうことを気をつけていったんでしょうか。

はや:
看護師1年目のときは、第一にもう「辞めない」っていう思いがあったんですけど、だけど仕事ではめっちゃ怒られるわけじゃないですか。そのときにどう考えればいいんだ、どう考えたら自分の心を守れるかと考えた結果、数少ない休みをもらったときに、もう思い切って今日は勉強しないとか、この日は図書館に行ってそれ以外は好きなことをするとか、そういうのをじわじわと確立していったイメージです。それは1日で成し遂げたわけじゃないですけど。

今ではイラストを描くことによって、私がこういう考えを持っていたんだなと自分でも整理できてわかるので、それで自分のものになっていく感覚はあります。描いていてよかったなって思いますね。

白石:
はやさんの「辞めない」という気持ちがあるなかで、こういう看護師になりたいとか、なにか目標のようなものがあったんでしょうか。

はや:
こういう看護師になりたいというのは、けっこうぼんやりしていると思います。ただ、1年目で辞めたら看護師の資格は持っているけど、臨床でテキパキ働けるっていうにはまだほど遠くて、その資格だけのものになってしまう感覚はありました。テキパキ働けないうちに辞めて、次のところに行っても同じことになるなという気持ちはあったので、今の臨床でバリバリと働きたいというイメージはあったと思います。

でも、元々は看護師になるのが怖いなと思っていた時期もありました。命を守る、責任を持つというところで、私にできるのかなって。要領がいいわけでもないし、自分の選択で看護師をやっていいのかって不安のほうが強かったかなと。だけど、実際入職してみたら、いろんな順序があって1つひとつ教えてもらって、ダブルチェックをして、やるべきこと言われたことを守れば仕事として成り立つんだと、命を守るって具体的にどういうことなのかがわかったときには、ちょっと頑張れそうだなってなりましたね。私のなかでは、なにかわからないから怖いみたいなことがすごく多かったので。わからないことがわかるようになれば、未知が怖いものじゃなくなって自分のものになるという感覚もありました。先輩からも「わからないのにそのままにしていることのほうがよっぽど怖いよ」と言われたときに、それはそうだなって実感しましたね。

白石:
なるほど。辞めていく人たちと辞めない自分との違いって、なにか感じたりしますか。

はや:
今の職場はけっこう雰囲気もいいなと思っているんですけど、だけどそのなかでも来月は誰々が辞めるらしいよって話を聞くと、けっこうショックで。「なんで?」と思うことはあります。だけど、その理由として「ここに根っこが生えちゃうといけないから」とか「別のことをやりたくて」という話を聞くと、本音と建て前はわからないですけど、そういう理由だったらすごくいい考えだなって。むしろ私が見習うべきだって思います。本当にそれぞれの理由があるんだなって解釈していますね。

自分のなかで考え抜く、自分ファースト

白石:
それでは最後の質問です。「後輩の看護師に伝えたいことはなんですか」

はや:
こだわりの話と重なっちゃうかもしれないですけど、後輩にもよく言っているんですよね。自分ファーストであってほしいと。後輩から「辞めたい」って言われることもあって、辞めるのもありだし、その辞めたい気持ちは否定しない。だけど、たとえば転職をしてまた同じ環境になるとかだったら、ここで頑張る方法も一緒に考えていけるよっていう気持ちもあって。辞めたいって思うんだったら、そういう信頼できる人がもし身近にいれば、その人ともよく話してほしいかな。そのなかで、なんで自分が辞めたいと思っているのか、人間関係なのか仕事内容なのかという自己分析をして自分のなかで考え抜かないと、結局同じことの繰り返しになるかもしれないので。そういう意味での自分ファーストかなと。簡単に嫌なら辞めたらいいとか、転職すればなんとかなるって大声では言えないですよね。あとは、励ますようなポジティブなワードは他の人からもらうのと同時に、自分自身で思い込ませるようにすることも大事だって思います。

白石:
今日はいろいろな話を聞くなかで、はやさんはナチュラルに本質的なこと、そこに到達して自分のものにするのが上手なんだなって感じました。辞めたいと思ったときにこそ、自己のことをもっと掘り下げてみることって大事なんだなって思いました。ありがとうございました!

インタビュアー・白石弓夏さんの著書



Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~

Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~
私もエールをもらった10人のストーリー


今悩んでいるあなたが元気になりますように
デジタルアートや3Dプリンタを看護に活用したり、看護をとおして一生の出会いをつかみ取ったり、在宅のほうが担い手が少ないから訪問看護に従事したり、苦しかった1年目のときの自分を手助けできるようにズルカンを刊行したり、医療と企業の橋渡しをするためにスタートアップに就職したり、悩みながらも新生児集中ケア認定看護師の道をまっすぐ進んだり、ロリータファッションモデルとして第一線で活躍しながら看護師を続けたり、目的に応じて疫学研究者・保健師・看護師のカードをきったり、社会人になってから「あっ、精神科の看護師になろう」と思い立ったり……。 さまざまな形・場所で働く看護師に「看護観」についてインタビューしようと思ったら、もっと大事なことを話してくれた。看護への向き合い方は十人十色。これだけの仲間がいるんだから、きっと未来は良くなる。「このままでいいのかな?」と悩んだときこそ、本書を開いてほしい。

目次


◆1章 クリエイティブな選択肢を持つこと 吉岡純希
◆2章 大きな出会いをつかみ取ること 小浜さつき
◆3章 現実的な選択肢をいくつも持つこと 落合実
◆4章 普通の看護師であること 中山有香里
◆5章 ものごとの本質をとらえる努力をすること 中村実穂
◆6章 この道でいくと決めること 小堤恵梨
◆7章 好きなことも続けていくこと 青木美沙子
◆8章 フラットに看護をとらえること 岡田悠偉人
◆9章 自分自身を、人生や仕事を見つめ直すこと 芝山友実
◆10章 すこしでも前を向くきっかけを作ること 白石弓夏

発行:2020年12月
サイズ:A5判 192頁
価格:1,980円(税込)
ISBN:978-4-8404-7271-5
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