ここには12枚の『問い』が書かれたカードがあります。
ゲストが、それぞれ選んだカードに書かれた『問い』について、インタビューを通じてゆっくり考えていきます。
カードには何が書かれているか、ゲストにはわかりません。

ここでの『問い』とは、唯一の正しい答えがあるものではなく、思考を深め、さらなる問いを生んだり、生涯にわたって何度も問い直したりするような本質的なもの。
そして、ゲストの考えや価値観、人柄に触れるようなものが含まれています。
簡単に答えは出なくても、こうした考える時間自体に意味があるのかもしれません。
いま、少しだけ立ち止まって、あなたも自分や周りの人に問いかけ、想いを馳せてみませんか。



ゲスト:聖護院大根
横浜出身。35歳で准看護師資格を取得し、慢性期病院、有料老人ホーム、健診センター、保育園などで勤務。一時はIT企業の営業部長を務めた経験も。現在は新潟に引っ越し、老健施設で勤務。休日は温泉でソロキャンプを楽しみ、居酒屋時代に学んだ料理の腕を振るう。『聖護院大根』はオンラインゲーム上で苗字と名前を付けなければならず、一見普通の名前に見えそうな(見えない)ネタで作ったネーム。ちなみにゲーム仲間だった夫にもたまに「大根」と呼ばれる。

インタビュアー:白石弓夏
小児科4年、整形外科・泌尿器科・内科系の混合病棟3年、その後、派遣で1年ほどクリニックや施設、ツアーナース、保育園などさまざまなフィールドで勤務。現在は整形外科病棟で非常勤をしながらライターとして活動して5年以上経つ。最近の楽しみは、仕事終わりのお酒と推しとまんが、それと美味しいごはんを食べること。

さまざまな職歴を持ちながら、35歳から准看護師へ

白石:
大根さん!普段、SNSではよく飯テロや東京の蒲田グルメの話などで絡んでいるんですが、こうしてお話しするのははじめてですね。今日は大根さんのこれまでのキャリアについてお聞かせください。そもそも2025年の2月に看護師国家試験を受けられていましたよね。どのような経緯で正看護師になられたのですか。

大根:
そうなんです。元々准看として働いていて、今年正看の試験を受けました。看護師になる前、短大を卒業してからはフリーターとして働いていて、最初の結婚をして、上の子が1歳になる前に離婚しました。うちの一族がみんな看護師なんですよ。母も叔母も妹もいとこもみんな看護師で、「子どもを抱えているんだったら資格を取りなさい」と言われて、准看護師の学校に行ったのが最初のきっかけでした。そのタイミングで正看ではなく准看だったのは、単純にその時期に試験を受けて入れるのが准看の学校しかなかったんです。それが東京の蒲田にあるんですね。資格を取ったのが35歳。思えば2011年、震災の年でしたね。

だからね、他にインタビューを受けているみなさんのように、情熱を持って看護学校に行っていたわけではないんですよ。本当に食べていくために、資格を取っただけなので。

白石:
そうだったんですね!でも、そういう看護師さんの話も聞きたいですよ。やっぱりいろんなタイミングとか状況とか、人それぞれあると思うんで。ちなみに、親族が看護師ばかりで、なにか看護師になるときに違いってありましたか。

大根:
よくも悪くも現実を知らされていました。母や妹など周りからずっと愚痴を聞いていて、でも「こういうところにやりがいがあるんだよ」とも聞いていたので、実習や学校の勉強は大変だったけど、そのやりがいがなんなのかが見つけやすかったですね。他の同級生たちは夢を持って学校に入ってきた人が多くて、大変で心が折れることも多かったようですが、私はそういうこともすでに聞いていたので、「しょうがないよね、これが当たり前だよね」という諦めと、「こういうやりがいがあるってことなんだな」と、なんとなく理解はしていました。

白石:
そもそも大根さんが准看になる前、フリーターの時期にはどんなお仕事をされていたんですか。

大根:
本当にいろいろやりましたね。水商売から居酒屋、作業着を着て屋上に防水コーティングする仕事とか。1つにとどまるのが好きじゃなかったんで、あれこれやりました。でも人と接する仕事が好きだったので、接客の仕事が多かったですね。

白石:
看護師になってからはどんな職場で働かれてきたんですか。

大根:
最初、慢性期の病院で働いたんですけど、どうしても私がついていけなくて、半年で1回辞めたんです。当時は離婚した後で精神的にもしんどかった時期だったので。だから、病院や職場の環境が悪いというよりも、自分の状況がついていけなかったという感じですね。その後、今の主人と結婚して、新潟に来て、有料老人ホームに勤めました。そこで2年半ぐらい働いて、下の子がお腹にいたのでいったん辞めて、その後は健診センターや保育園で働いて、もっとしっかり勉強したいと思って老健に勤めました。

あ、でも産後の期間でまったく畑違いのIT企業の仕事を在宅でもやっていました。下の子どもが生まれて1年ぐらいは家にいて、時々スポットで訪問入浴とかの仕事をしていましたが、ほぼ看護の仕事にはかかわっていませんでした。IT企業の仕事は、たまたま知り合いに誘われて。

白石:
そんな誘われたからって、じゃあやってみるかってできるものなんですか(笑)。

大根:
最初はデータの収集とか、簡単な仕事だったんです。ただ、気がついたら営業部長になっていて(笑)。元々、接客とかが嫌いじゃなかったので楽しかったんですけど、でもやっぱりなんか違うなと。せっかく資格を取ったんだから看護師として戻ろうと思いました。あと、在宅の仕事って24時間仕事になるところがあるじゃないですか。向こうが「夜中に打ち合わせ」と言ったら、もうその時間に出なきゃいけないし、子育てしながらだとちょっときつい。夜に仕事をするなら夜勤したほうがいいな~と思って、看護師に戻りましたね。

「やる気があるうちにやりなさい」に支えられて

白石:
大根さんが正看を目指すことになったのは、老健で働くようになってからですか。

大根:
そうですね。老健に勤め始めたときがちょうどコロナが流行り始めた2020年で、ワクチン接種のお手伝いも何度か行ったんです。そこでいろんな働き方をしている看護師さんに出会って、今からなにを始めるにも遅くないんだなと感じて、「じゃあやってみようかな」と正看の学校に通い始めたのがきっかけです。准看として病院では半年しか働いてなかったので、臨床の経験もほぼゼロに近く、知識もないので、最初から勉強し直そうと思って。いいタイミングで主人もお姑さんも、「やる気があるうちにやりなさい」と背中を押してくれたので正看を目指しました。

白石:
そのいろんな働き方をしている看護師さんというのは、たとえばどんな。

大根:
病院以外で働いている看護師さんもそうですし、私と同じように短い期間で病院を辞めて、それから自分がやりたいことを探している看護師さんもわりといて。その看護師さんはその後、正看の通信の学校でも一緒だったんですけど。通信の学校は、働きながら授業に出られるのがいいって教えてくれたんです。

白石:
通信で学ばれていたとのことですが、どんな感じのスケジュールなんですか。

大根:
月に1回か2回ぐらい授業があって、あとは2日間の実習と、領域ごとにレポートを出します。仕事を続けながらできるけど、やっぱり通信でも課題や実習が立て込むと寝る時間がなくなるという(笑)。こうした具体的な話は今まで聞いたことがなかったので、その看護師さんと出会ったことで一気にイメージが湧きましたね。

白石:
あれ、そういえば試験の結果ってもう出ています?

大根:
実は昨日、合格発表がありまして(笑)。受かりました。

白石:
ええ!おめでとうございます。しかも昨日!一発合格ですね。准看から正看に変わることで、実際の仕事内容に変化ってどのくらいあるんでしょうか。まだこれからの部分もありますが。

大根:
ぶっちゃけ、資格によってやること自体はあまり変わらないなと思います。看護研究が大変そうだなとか、そのぐらいです。一応、業務範囲や役割って区別はされているはずなんですが、正直なところ老健では普通に准看でもリーダーをさせられますからね……(笑)。

「よりよく死ぬための看護」との出会い

白石:
最近は、若い看護師さんでも訪問看護や施設で働くのに興味があるという声を聞くことがあるんですが、大根さんは老健とか施設で働くようになって、実際どうですか。看護に対する考え方が変わったりしましたか。

大根:
昔、有料老人ホームで働いていたときの師長さんに言われた言葉がすごく心に残っています。「治すための看護じゃなくて、よりよく死ぬための看護もあるんだよ」と。よりよく暮らしていく、よりよく死んでいくための看護に近いものが老健にはあるので、病院のように治っていくというよりも、今の状態からできるだけソフトランディングさせていく、そういう部分にかかわる楽しさがあります。私の目標は、入居者さんが亡くなる直前に「あ~楽しかった」と思ってほしいなと思っているんです。

白石:
たしかに、ソフトランディングしていくイメージですね。病院で働くのがなんかしんどいな、合わないなという看護師さんの中には、もしかしたらそういう看護のほうが肌に合うかもしれませんね。

大根:
そうなんです。看護師は、治すための看護に執着しなくてもいいんじゃないかなって。じつは私も、当時師長さんの言葉がずっと引っかかっていて。引っかかって、引っかかって……最近になってようやく「これだ」という感覚になりました。言われたときはあまりしっくりきていなかったんです。それは、その師長さんに言われたころの私が、すごく腐っていた時期だったからかもしれません。病院を半年しか続けられなくて、「なにをしたらいいのかわからない」状態で。仕事はするけれども、看護の楽しさがよくわからないという時期でしたからね。

そこでCOPDの患者さんにかかわる機会があって、その方が亡くなったとき、「なにもできなかった」と感じたんです。ちょうどそのころに義理の父も亡くなって、最後の数日だけ家に帰れたんですけど、私が看護の資格を持っていたので中心になって病院と連携していたものの、実際にはなにもできませんでした。「もっとなにかできたんじゃないか」というモヤモヤがあったときに、その師長さんに「よりよく死ぬための看護だってあるんだよ」と言ってもらえて、私はそちらの方向を目指したいと思うようになったんです。

白石:
そうした流れでの師長さんの言葉だったんですね。大根さんは正看の資格を取ったことで、今後のキャリアがこんな風に変わりそうだなって、現状でなにか考えていることはあるんですか。

大根:
やりたい道が見えてきました。もっとこっちの方向に進みたいという気持ちが出てきて。元々、勉強は嫌いじゃなくて、知識を入れるのは好きだったんですけど。褥瘡やスキンケアとか、そっちの勉強を進めたいと思っています。仕事をしていて処置をしていても、「もうちょっとなにかできるんじゃないかな」という思いが、前より強く出てくるようになりました。

白石:
それは老健の入居者さんのそういったトラブルが多いからでしょうか。

大根:
それはあります。病院だとすぐにいろんな薬が使えたり、専門医が診てくれたりしますが、老健だと限界があるので。ぶっちゃけ、看護の腕次第という部分もあります。医療ケアじゃなくて、看護ケアが求められるのは老健ならではかもしれません。薬とかに頼れないですからね。

老健のなかでもわりと差があるんです。元々私が最初にいたところは2次救急病院のすぐそばにある施設だったので、けっこう医療処置が多くてバタバタしていて、病院の慢性期病棟みたいな感じで忙しかったんです。でも、今いるところは特養寄りの老健みたいな感じなので、処置はあまり多くなく、看取りのほうが多いかもしれません。だから、せっかく正看になったし、前のところに戻りたいって話はしているんですけどね。

「これだけはやりたくないこと」とその理由

白石:
それでは本題にいきましょう。こちらで質問のカードを準備したので、好きなものを選んでください。

大根:
右から3番目で。

白石:
自分がこれだけはやりたくないことはなんですか」ですね。やりたくないこと。

大根:
そうですね……ぶっちゃけ、家族対応ですね。

白石:
えっ、得意そうな印象がありますけど。

大根:
よく言われるんです。IT企業の営業時代のスキルがあるので、基本的にはにこやかに話はできるんですけど、やっぱり苦手ですね。

白石:
老健での家族対応というと、熱心なご家族が多いんでしょうか。それとも、疎遠になってしまうご家族のほうが多いですか。

大根:
そうですね……熱心なんだけれども、自分たちでは見る気がまったくないという家族もよくいます。やっぱり言葉の選び方にすごく気を遣いますね。家族がそれだけ心配している証拠なんですけど。

白石:
それって、大根さんがなにか失敗しちゃったと反省したり、気持ちが後を引いちゃったりしたような経験があったんですか。

大根:
たとえば、食事があまり食べられなくなった入居者さんについて、家族が来て「食事量はどうなんですか」と聞かれたことがありました。元々ハーフ食を出していて、そのなかでも食べムラがあって、朝は100%食べても昼は1口も入らないとか、夜も1口ぐらいとか、日によってバラバラの方がいて。「かなり食べムラがあります。食べるときはいっぱい食べますが、食べられないことも多くて」と伝えたら、「具体的にはどれぐらいなんですか」と怒られたんです。具体的には言えないからそういう言い方をしていたのになぁ……と思いながら、「全部食べる日もありますが、今日の昼はダメでした。昨日の夜もなかなか……1日トータルで6割食べるか食べないかぐらいですかね」と答えたところ、少し納得されたようで。「あ、求めていたのはそこだったのか」と思いました。

家族によって、「そこまで詳しくいらない」という人もいれば、具体的に数字で出されないと理解してもらえない家族もいます。自分の担当であれば自分が対応したりもするんですけど、施設ではそうじゃない人も対応しなくてはいけないので難しいですよね。

白石:
たしかに、毎日顔を合わせている入居者さんならともかく、たまにしか来ないご家族とのコミュニケーションって、すごく気を遣いそうですよね。ほぼ初対面みたいな形で、いろいろと細かな話をしなくてはいけないので。でも、大根さんがやりたくないことの一番に話を持ってきたのはちょっと意外でした。

大根:
逆に、そこまで仕事をしていて困ることがあまりないのかもしれないです。強いて言えばって感じで。いわゆる効率厨なんですよ。日々、効率良くするにはどうすればいいかってことばかり考えているんで(笑)。

白石:
強いて言えばなんですね(笑)。老健って、家族対応も大変そうですけど、介護士さんも多い施設では看護師との連携がなかなかうまくいかないという話もよく聞きます。大根さんご自身は、なにか気を付けていることってありますか。

大根:
看護師がかかわる分野と介護士がかかわる分野は違います。看護は医療だし、介護は生活だし、看護と同じことを介護士さんに求めても絶対動けません。これは介護士をバカにしているわけではなく、専門分野がそもそも違うのでできないことも多いし、見る視点も当然違います。

それを看護側がただ押し付けるのではなくて、お互いができるところを探すのが大事だと思います。病院と同じようなケアができればいいわけでもなく、それを介護士さんたちにずっと求めるのは無理があります。かといって生活中心だけだったら私たちがいる意味もないので、介護士さんたちがやりやすい方法でより良い医療・ケアをお互いに継続できるよう、カンファレンスしながら、「どこだったらできる、どこは難しい」といった話し合いを続けていくのが大事だと思います。

白石:
たしかに。看護師の意見が強すぎても、介護士の意見が強すぎてもダメですよね。

大根:
使える薬も限られているし、看護師よりも介護士さんのほうが多いので、病院のようにもっとこうしたいと思ってもうまくいかないことが多いです。でも、みんなが持っている理想を少し形を変えて、お互いが妥協して、みんながやれるケアを考えていく。そして、それがうまくはまったとき、入居者さんがリハビリなどすべての職種の力を合わせて回復していくのを見るときは、やっぱりやりがいがありますね。

病院と違って、施設は終の棲家になることもあります。その人が暮らしていくなかで、本人も看護師も家族も無理なくできるケアを探せるのが施設の特徴かなと思います。病院だけの継続したものじゃなくて、その人が暮らしていくうえでできることを模索できるというのは、やりがいがあると思います。

小さな楽しさから広がる道、理想の看護

白石:
それでは最後に、「あなたが後輩の看護師に伝えたいことはなんですか」という質問についても、お聞きしたいです。

大根:
道はひとつじゃないということですね。どこで働いていても、「これでいいのか」とか「自分に向いてないのでは」と思うことはたくさんあると思います。でも道はひとつじゃないし、自分の求める看護師の理想もひとつじゃありません。人がこう思っているからこうしなきゃいけないというのにとらわれないで、小さなことでもいいから楽しいと思うことを見つけると、そこから広がっていくと思います。私のように、ちょっと頑固で気難しい方に「おはよう」と言い続けて、やっと「おはよう」と返してもらえたときに「よしっ!」と思えるような。そんな小さなことでも、いいんじゃないでしょうか。

新人看護師はできないことのほうが多くて悩む子たちもいますが、その人でなきゃできないことは必ずあるし、ひとつでも小さなことで楽しいと思うことを見つけて、そこから自分だけが理想と思う看護師になればいいと思います。

白石:
大根さんが考える理想の看護師ってどんなものですか。

大根:
看護師は逆にあまり表立たないほうがいいのかなと思います。その人が自分の能力を活かしながら、やりたいようにやって元気になっていく。私たちはサポートすることしかできませんし、生きていくのはその人自身です。退院した後、「そういえばあんな看護師がいたな」ぐらいの立ち位置のほうがいいのかもしれません。「おはよう」としつこく言っている時点でちょっと矛盾しているんですけど(笑)。

私たちがあまり手を出しすぎるのもよくないし、あくまでもその人が元気になって生きていってもらわなければいけないので。あまり私たちが表だって「ああしましょう、こうしましょう」と言うんじゃなくて。私たちに言われたからじゃなくて、本人が選べるようにサポートしていくような黒子になるのが一番いいのかなと思います。

白石:
患者さんに感謝されることがモチベーションになる時期って、わりとあると思うんですけど、私もいつからか「あなたのおかげで良くなった」と言われることに違和感が出てくるようになってきて、なんとなくわかる気がします。「本当にそれでいいのか」って思うんですよね。それは老健だからこそ、より大切になってくるのかもしれませんね。

大根:
そうですね。病院だとどうしても医師の意見が強いですけど、老健だと看護師の判断場面が多いんです。「今こういう状態で、ちょっと悪い状態だから先生どうしますか」というのは、病院よりも私たち看護師が気づかなきゃいけないことが多いですね。

白石:
今日はありがとうございました。准看から正看へ、新たなスタートを切られた大根さんの今後のご活躍を楽しみにしています!あと今度、蒲田でおいしい焼き鳥食べましょう(笑)!

インタビュアー・白石弓夏さんの著書



Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~

Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~
私もエールをもらった10人のストーリー


今悩んでいるあなたが元気になりますように
デジタルアートや3Dプリンタを看護に活用したり、看護をとおして一生の出会いをつかみ取ったり、在宅のほうが担い手が少ないから訪問看護に従事したり、苦しかった1年目のときの自分を手助けできるようにズルカンを刊行したり、医療と企業の橋渡しをするためにスタートアップに就職したり、悩みながらも新生児集中ケア認定看護師の道をまっすぐ進んだり、ロリータファッションモデルとして第一線で活躍しながら看護師を続けたり、目的に応じて疫学研究者・保健師・看護師のカードをきったり、社会人になってから「あっ、精神科の看護師になろう」と思い立ったり……。 さまざまな形・場所で働く看護師に「看護観」についてインタビューしようと思ったら、もっと大事なことを話してくれた。看護への向き合い方は十人十色。これだけの仲間がいるんだから、きっと未来は良くなる。「このままでいいのかな?」と悩んだときこそ、本書を開いてほしい。

目次


◆1章 クリエイティブな選択肢を持つこと 吉岡純希
◆2章 大きな出会いをつかみ取ること 小浜さつき
◆3章 現実的な選択肢をいくつも持つこと 落合実
◆4章 普通の看護師であること 中山有香里
◆5章 ものごとの本質をとらえる努力をすること 中村実穂
◆6章 この道でいくと決めること 小堤恵梨
◆7章 好きなことも続けていくこと 青木美沙子
◆8章 フラットに看護をとらえること 岡田悠偉人
◆9章 自分自身を、人生や仕事を見つめ直すこと 芝山友実
◆10章 すこしでも前を向くきっかけを作ること 白石弓夏

発行:2020年12月
サイズ:A5判 192頁
価格:1,980円(税込)
ISBN:978-4-8404-7271-5
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