河添有希
理学療法士
 


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勉強まっしぐらだぜ!!って人も、やべぇやる気が出ない…って人も、どうやったらいいかどこから手をつけていいかわからん!!って人も試験までモチベーションを維持しつつ、しっかりやり切れるためのアドバイスを何点かご紹介します。ぜひ試してみてください。

みんなに言っちゃう

試験を受けることを職場の人に言っていない人ってけっこういらっしゃると思います。
絶対落ちるモチベーションを引き上げてくれるのは身近な人です。
人によっては嫌かもしれませんが、公言していないのであれば公言してしまって周りを味方につけるのは一つの手段かもしれません。

経験者に聞く

1人で勉強せず、この3学会呼吸療法認定士を受講した人にしっかりと勉強のポイントなどを聞きましょう。
過去問の傾向であったり、誤答・誤解説や不明点・解説の理解できない点をしっかり聞きましょう。場合によってはSNSなどを使ってもいいかもしれません。そこでつながった人は今後の情報交換もできる仲になるかもしれません。

暗記項目は細く長く

以前、この連載でもお伝えしたように、暗記しなければどうしようもない章が複数あります。
歴史・感染症分類・解剖・整理・薬剤・小児の循環などです。これらは記憶に焼き付けるしかありません。
理解するよりもまず記憶に叩き込む分野です。毎日じゃなくてもかまわないので定期的に覗くなどして、忘れないように努めたほうがいいです。ここが当たり前に回答できるようになっていれば、試験直前に理解が必要な項目に時間を割くことができます。

臨床で学び・合格後の立場も作る

わからないことがわからない、何がわからないかがわからない、でも勉強しなきゃと焦る人もいらっしゃるかと思います。そんな方はカルテを読む。しっかりと読み込んでみましょう。これも再々言っていることですが、知らない単語を調べつくしてみましょう。そしてわからないことはその道の人に聞いてみましょう。機械のことは臨床工学技士に、看護のことは看護師に、検査のことは検査技師に、リハビリテーションのことはリハ職に、薬のことは薬剤師にといった具合にです。
質問するときって疑問点を簡略かつ的確に言語化しますよね。それだけでも勉強になりますし、それを専門家にぶつけることで、その点の解答を得られたり臨床現場ではどうなっているかを知れたりします。それって知識がどんどん蓄積される非常に大きなメリットがあると思いませんか?
ここで色々な職種の方と繋がることは、合格後・もしも不合格でも財産になります。

まとめ

詳しい人や多職種の人に試験を受けると公言したり、多職種に質問したりすることは、「試験」という出来事を利用すると驚くほどうまくいったりします。
やる気があると印象付けたりもできますし、そこを皮切りに臨床の話や日常会話ができるようになってくると、今後試験に合格した以降もさまざまな面でみなさんの力となり、さらに自分自身も誰かの役に立てる可能性が増えます。

せっかく学ぶのです。学ぶのであればそれが発揮され、さらに磨かれる環境になければもったいないです。さらに周囲に還元できるといいですよね。それには環境を作らなければなりません。その環境を作る時間を試験を受ける前から意識し醸成できる時間をもらえたと思って取り組んでいくと、みなさんにとって有意義なものになるのではないかと思います。

連載アップデートはこの記事で終了です。
それまでほどほどにしっかりとがんばってください!応援してます!

今後は、呼吸療法認定士をテーマにしたインタビュー記事を連載していきます。

さまざまな職種、さまざまな立場の人から見た「3学会呼吸療法認定士」。
ちょっと気になりません?

ぜひお楽しみに!

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目次


・本書の特長と使い方

【プロローグ 呼吸療法認定士合格のヒケツ】

【1章 呼吸療法総論】
■問題編 Q1-10
■解説編
1 呼吸療法の歴史/2 公衆衛生/3 生命倫理/4 関連法規と保険診療

【2章 呼吸不全の病態・解剖生理】
■問題編 Q11-55
■解説編
1 胸郭と胸腔の解剖/2 気管・気管支の解剖/3 呼吸に関するリンパ系/4 呼吸に関する神経系/5 呼吸筋の解剖/6 呼吸とコンプライアンス/7 呼吸とガス交換の解剖生理/8 呼吸と換気血流比/9 動脈血酸素含量/10 呼吸中枢と調節の解剖/11 肺循環/12 換気のメカニクス/13 気道の生理学/14 気管・気管支の解剖/15 肺胞に関する解剖 COLUMN/16 呼吸不全の病態と治療/17 COPD/18 気管支喘息/19 肺炎/20 肺結核/21 びまん性肺疾患/22 ARDS COLUMN/23 肺がん/24 気胸/25 肺血栓塞栓症/26 急性心不全/27 睡眠時無呼吸症候群/28 胸部外傷 COLUMN

【3章 血液ガス・肺機能検査】
■問題編 Q56-86
■解説編
1 肺の解剖生理/2 低酸素血症の原因/3 A-aDO2と肺胞低換気/4 低酸素血症と臨床/5 低酸素血症と酸素解離曲線/6 酸素(エネルギー)の需要と供給/7 血液ガスの正常値/8 酸素解離曲線の理解/9 ヘモグロビン緩衝系/10 酸塩基平衡/11 アニオンギャップ/12 酸塩基平衡と代償反応/13 血液ガスの臨床 COLUMN/14 肺機能検査の基礎知識/15 肺機能検査の測定結果/16 機能的残気量(FRC)検査/17 気管支喘息の検査/18 N2単一呼出曲線/19 拡散能検査/20 各種検査と得られる情報/21 コンプライアンス検査/22 COPDの病態と検査/23 肺機能検査の臨床 COLUMN

【4章 人工呼吸】
■問題編 Q87-146
■解説編
1 人工呼吸器の基本構造/2 アラーム・安全管理/3 医療ガス・ボンベ/4 気道確保、気管挿管、気管切開/5 気管チューブ・気管切開チューブ、カフ圧/6 用手換気装置/7 加温加湿 COLUMN/8 人工呼吸の適応と特徴/9 換気様式とモード・設定/10 グラフィックモニター/11 症例から考える COLUMN/12 パルスオキシメトリー・カプノメトリー・経皮ガスモニター COLUMN/13 循環動態のモニタリング:動脈圧/14 循環動態のモニタリング:肺動脈カテーテル/15 循環動態のモニタリング:心電図 COLUMN/16 人工呼吸合併症/17 術後合併症/18 水分・栄養管理/19 ウィーニング/20 全身管理 COLUMN

【5章 酸素療法・NPPV】
■問題編 Q147-186
■解説編
1 酸素投与の方法・器具・モニター/2 高気圧酸素療法/3 ハイフローセラピー(ネーザルハイフロー)/4 在宅酸素療法(HOT)/5 在宅人工呼吸(在宅NPPV、在宅TPPV)/6 酸素療法に関わる保険適用 COLUMN/7 NPPVの適応/8 NPPVの効果/9 NPPVの設定方法、しくみ/10 NPPVの管理 COLUMN

【6章 薬物療法】
■問題編 Q187-220
■解説編
1 エアロゾル粒子/2 吸入薬剤の分布/3 ネブライザーの種類と特徴/4 スペーサーの使用/5 pMDI/6 DPI/7 SMI/8 吸入薬の種類/9 LAMA/10 LABA/11 ICS(吸入ステロイド薬)治療/12 喘息治療ステップ/13 安定期COPD の治療/14 ステロイド薬の副作用/15 pMDIの利点 COLUMN/16 気管支拡張薬/17 鎮咳薬/18 去痰薬/19 副腎皮質ステロイド薬/20 抗アレルギー薬/21 生物学的製剤/22 抗微生物薬/23 抗菌薬/24 肺疾患の薬物療法 COLUMN

【7章 呼吸リハビリテーション】
■問題編 Q221-240
■解説編
1 呼吸リハビリテーションの目的/2 呼吸リハビリテーションの実施体制/3 患者選択/4 呼吸リハビリテーションを実施する目安/5 呼吸リハビリテーションの評価/6 呼吸リハビリテーションのエビデンス/7 呼吸困難の評価/8 コンディショニング/9 口すぼめ呼吸/10 6分間歩行試験とシャトルウォーキングテスト/11 運動処方/12 パニックコントロール/13 身体障害者手帳/14 集中治療における早期リハビリテーション/15 ABCDEバンドル COLUMN

【8章 新生児・小児の呼吸管理】
■問題編 Q241-255
■解説編
1 胎児期・出生時の循環と呼吸/2 肺サーファクタント/3 新生児の呼吸と管理/4 新生児の出生時対応/5 乳児の呼吸の特徴/6 小児の呼吸の特徴と管理 COLUMN

・苦手問題をキーワードから検索できる逆引きINDEX
・早調べ略語集
・資料ダウンロード方法

発行:2024年6月
サイズ:B5判 240頁
価格:4,180円(税込)
ISBN:978-4-8404-8491-6

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