第一線で活躍する医師や看護師、医療従事者などが講師として登場し、わかりやすく解説する「メディカのセミナー」。そのセミナーのプログラムのうちチャプターの1つをメディカLIBRARYだけで特別配信します。

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講師
清水健一郎
前 栃木県済生会宇都宮病院 糖尿病・内分泌内科

<どんなセミナー?>
栄養ケアの「なぜ、どうして」の部分をもっと深められる!
「栄養ケアを実践してみたいけど、何をすればいいのかわからない…」
「栄養ケアを行うのに苦手意識がある…」
そんな方でも大丈夫!
キャラクター同士の会話や アニメーション、豊富なイラストを駆使し、基礎的なところからわかりやすく解説します。


配信|CHAPTER 6: 栄養摂取の方法と考え方


ここからはPART2の「経口摂取に強くなろう」です。栄養ケアでは口から食べることが最優先課題ということについて詳しく解説していきます。

まず最初に「栄養摂取の方法と考え方」です。

実践できる栄養ケア01


看護師のみかんが「栄養摂取の方法か。口から食べるほかに経腸栄養や静脈栄養、いろいろあるよね」と、難しいなあといった顔で話しています。

実践できる栄養ケア02


そこで博士が「つまり栄養の投与経路をどうするか、基本的な考え方をマスターしよう」と声をかけています。

実践できる栄養ケア03


栄養の摂取ということを考えたときに、まず大きく二通りあります。口を使って、腸を使って栄養を取る「経腸栄養」、そして「静脈栄養」です。

先ほどのCHAPTERで「経口補水液」「点滴」という言い方をしましたが、同様に大きく二つに分かれます。

この二つをどうやって決めるかというと、消化管は安全に使用できるかどうかです。

もし胃腸が安全に使用できるのであれば、まず最初に経腸栄養が考えられます。

もしダメな場合は静脈栄養、点滴ということですね。

実践できる栄養ケア04


腸が使えるということで経腸栄養になったときに、口から摂るか(経口)胃婁やチューブ栄養(非経口)で摂るかについても判断する必要がありますが、これは「口から食べられるか」で判断します。

実践できる栄養ケア05


そして非経口の場合は、先ほどお話ししたように経鼻チューブ法胃婁、腸瘻があって、選択の考え方としては「短期で改善が見込めるか」です。

短期で改善が見込めるのであれば経鼻チューブ法ですし、そうでなければ胃婁や腸瘻を考えていく必要があるということです。

実践できる栄養ケア06


そして静脈栄養ですが、こちらも「短期で改善が見込めるか」によって末梢静脈を使った点滴か、より太い血管である中心静脈を使った点滴かを考えていくことになります。

実践できる栄養ケア07


次のスライドが全体像です。

栄養摂取から経腸栄養、静脈栄養に分かれていき、経腸栄養は経口摂取と非経口摂取、そして経鼻チューブ、胃婁、腸瘻があります。

静脈栄養に関しては、末梢静脈か中心静脈かという違いがあります。

実践できる栄養ケア08


栄養摂取の考え方は、まずは腸が使えるのであれば経腸栄養が最優先です。

また口から食べられるのであれば経口摂取が最優先となり、そして短期で改善が見込めるかどうかというところで、経鼻チューブ、胃婁・腸瘻、末梢静脈、中心静脈といった投与手段を変えていくことになります。

実践できる栄養ケア09


看護師のみかんが「どんなふうに考えていけばいいか、大まかに理解できたよ。まずは消化管を使えるかどうかだね」と言っています。

実践できる栄養ケア10


それに対して博士が「そうそう、栄養ケアを考えるときには、いつも胃腸を頭の中に思い浮かべておくんだよ」と答えています。

胃腸はなかなか見られませんが、胃腸をイメージしながら栄養の摂取方法を考えていくということになります。

実践できる栄養ケア11



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プログラム

【PART1】水分補給に強くなろう!
1.いちばん大切な食べ物とは何か
・優先的に食べるべき食べ物とは?
・カラダのピラミッド?

2.水分補給で大切なものは何か
・生理食塩水とは何か?
・電解質ってどうして必要?

3.経口補水液の使い方・考え方
・補液と経口補水液の違いは?
・ナトリウム吸収とブドウ糖の関係

4.夏場と冬場での水分補給の仕方
・水分補給とカフェイン
・夏場の水分補給を冬場も続けると…

5.既往歴に対応した水分補給の仕方
・心不全と腎不全に注意しよう!
・eGFRと水分補給の関係って?

【PART2】経口摂取に強くなろう!
6.栄養摂取の方法と考え方
・チャートで理解する!栄養の投与経路
・栄養摂取の3ステップとは?

7.胃腸が使えるなら胃腸を使え
・使わない機能は衰え、使う機能は強化される
・胃腸を使った方がいい4つの理由

8.経口摂取こそ最高の栄養療法
・経口摂取が可能な状態とは?
・経鼻チューブは嚥下の邪魔をする?

9.猛威を振るう誤嚥性肺炎
・誤嚥性肺炎をチェックするポイント
・胃瘻に肺炎予防のエビデンスはない!

10.食欲不振とどう向き合うか
・食欲不振の原因とみかた
・食欲を調整するホルモンが胃から出ている?




セット受講で理解が深まるセミナー


実践できる糖尿病ケア

実践できる 糖尿病ケア

プログラム

~糖尿病の基本に強くなろう~
1.糖尿病の基礎の基礎
・糖尿病の重要な「数字」をおさえよう!
・糖尿病はなぜ?「DM」というのか?
・糖質を多く含む食品とは何か?

2.血糖に強くなろう!
・血糖を維持している臓器は●●と■■
・Dr.清水流 血糖の四原則とは?
・Dr.清水流 インスリンの四原則とは?

3.血糖が下がるメカニズム
・アニメでわかる!グルコースとインスリン
・アニメでわかる!食後に血糖が上がるしくみ
・アニメでわかる!血糖値が下がるしくみ

4.血糖の基準範囲とは?
・空腹時血糖は「セブンイレブン」?
・随時血糖、食後血糖、糖尿病の診断基準は?
・これからの血糖測定 「rtCGM」と「isCGM」

~経口薬・インスリン製剤に強くなろう~
5.インスリン分泌に強くなろう!
・「血糖の動き」と「インスリン分泌」の動き
・「追加分泌」と「基礎分泌」の違いとは?
・C-ペプチドでなぜインスリン分泌がわかる?

6.インスリン製剤
・即効型?超即効型?中間型?持効型?
・強化インスリン療法ってどんなもの?
・インスリン製剤の覚え方とは?

7.糖尿病の分類
・「1型糖尿病」と「抗GAD抗体」
・アニメでわかる!「インスリン抵抗性」
・「1型」と「2型」の発症の違いとは?

8.2型糖尿病の進行
・追加分泌の低下と食後高血糖の関係は?
・基礎分泌の低下と空腹時高血糖の関係は?
・インスリン分泌量の全体的な低下のリスク

9.糖尿病の治療
・アニメでわかる!グリニド薬とSU薬
・ビグアナイド薬、チアゾリジン薬とポイント
・α-グルコシダーゼ阻害薬の作用機序とは?
・インクレチン関連薬、SGLT2阻害薬のしくみ

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