看護力検定チャレンジテスト|#004

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事例

Aさん(65歳、男性)は、肝細胞がん(hepatocellular carcinoma)と診断され、肝右葉切除術を受け、肝切離面にドレーンが留置されています。既往に糖尿病があり、インスリン注射でコントロールしています。

問題

Aさんは術後5日目の眠前に腹痛を訴えました。体温38.8℃、脈拍72回/分、呼吸数18回/分、SpO2 97%、血圧130/78mmHg。自己排痰はしっかりとできており、肺雑音はありません。食事摂取は良好で、むせる自覚はありません。創部は滲出液や局所の発赤、圧痛は認めません。ドレーンからの排液の色は黄褐色です。最も考えられる合併症はどれですか。
<正解率75%>

(1)創部感染

(2)胆汁瘻

(3)誤嚥性肺炎



… 正解は …











(2)

解説

(1)⇒糖尿病もあり創感染も疑いますが、創部の状況から感染を起こしてい
るとは言い切れません。
(2)⇒ドレーン排液の性状は黄褐色であることから胆汁の漏出と考えられます。発熱と腹痛は胆汁が腹腔内に漏れた影響による腹膜炎を起こしている可能性が考えられます。
(3)⇒食事開始後の発熱で誤嚥性肺炎を疑いますが、自己排痰が良好であること、SpO2 値、呼吸音から肺炎を起こしているとは言い切れません。

術後の合併症に関しては熟知しておく必要があります。ドレーンからの排液の性状は日数経過や合併症の出現により変化するので、正常と異常を理解しておく必要があります。それにより、合併症予防の援助が可能になります。また早期発見・早期対応をすることで、重篤にならずにすむ可能性もあります。手術を受ける患者の合併症と疾患による特有な合併症を熟知しましょう。