学ぶモチベーションは「確認と発見」からやってくる|看護力検定受検者アンケート

2020年から世界的に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、現場業務だけではなく、看護師をはじめ医療職者の「学び」の面では、院内研修、院外研修、研究会や学会などが中止や縮小、または開催形態の変更を余儀なくされてきました。

このような状況を看護師のみなさんがどのように受け止めているのか、昨年11月開催『第4回看護力検定』の受検者にアンケート調査を行いました。オンライン化された学びの機会に対してデメリットを感じている人、逆にメリットを感じている人、自身の置かれた環境によりさまざまですが、それぞれのコメントのなかから、看護師のみなさんがこれまで「学び」をどのようにとらえてきたのか、「学び」がどのように仕事のモチベーションにつながっていたのかが見えてきました。


オンラインだけでは満たされない



COVID-19の予防対策による「学び」への影響として、もっとも多かったのは「院内研修が減った・なくなった」という回答でした。その次に「院内研修がe-Learningになった」という回答が続いていることからも、院内教育を担っている看護部や教育担当者が試行錯誤しながら、院内学習の継続に取り組まれていることがわかります。

アンケートで寄せられたコメントからは、学習形態がe-Learningやオンラインに移行しているのは院内研修だけではないことも明らかです。これまで院外で受講していた研修やセミナー、学会などもオンラインやハイブリットでの開催が当たり前になりつつあります。

こうしたオンライン化、ハイブリット化への変化にはメリットを感じている人も多くいます。都市部から遠く離れた地域で暮らしている人にとっては、わざわざ時間とお金をかけて遠出する必要がなくなり、「時間に制約されることがなくなり、受講する機会が増えた」ほか、感染リスクを避ける意味でも、受講しやすく便利に感じている人も多くいます。

一方で「緊張感が感じられない」「学習の定着が悪い」といったコメントや、「登壇者に直接質問ができない」「グループワークがしづらい」といったコミュニケーション機会が減ったことによる満足度の低下も見られました。

また、自宅でオンライン参加しようとしても家事や育児に追われて時間の確保が難しく、これまで学会やセミナー、研修会の「会場に行く」ことで得られていた環境の重要性を感じている人もいます。

「答え合わせ」で自信が得られる



学習環境のオンライン化により、「学習機会が増えた」「便利になった」とメリットを感じている人のなかにも、学習や仕事のモチベーションが下がったと感じている人が少なくないことがわかりました。

その理由は、会場に行くこと自体が、学習や仕事のモチベーションに大きく影響していたからです。アンケートのコメントから、学習のモチベーション維持には大きく次の3つの要因があるようです。

1.新しい知識や技術にふれ、学びを得られること
2.自分や自施設と同じ課題を感じている人がいることによる共感や一体感
3.自分の知識や技術との答え合わせ


新しい知識や技術にふれることで探求心や好奇心がそそられ、他施設の人との関りによる仲間意識、一体感がモチベーションにつながることは、これまでに会場で参加されてきた人には容易にイメージできるのではないでしょうか。

3つ目の「自分の知識や技術との答え合わせ」というのは、いまの自分がどれくらい演者の話を理解できるのか、少しでも知っていた知識なのか、自分も同じようなことを考えたことがあると感じられるかです。学習には、それまで知らなかった新しい知識を得ることも必要ですが、そうした「答え合わせ」の機会があることで、自信にもなり、また新たなことを学ぶモチベーションにもなるのです。

つまり、自分の「知っている・できる」を確認し、「知らない・できない」を発見する作業がセットで行われることで、学習へのモチベーションがつくられます。そうした機会が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による学習環境の変化により減少しているのです。

自分の現在地が確認できる看護力検定



そこで、自分自身の現在地を確認する最適な機会としてオススメなのが看護力検定です。制限時間15分のテストを3回に分けてオンラインで受検することで、看護に求められる総合的な力を基礎知識、アセスメント、スキル・ケア提供、コミュニケーション、基本姿勢の5領域から確認することができます。

これまでに4回開催、のべ3万人以上が受検しました。6月開催の第5回看護力検定は、2021年6月24日(木)までエントリーを受け付けていますので、ぜひご自身の看護力の確認に活用してください。

受検者の感想



受検した9割の人が「自分の知識の振り返りになった」と答えています。

▶「自分の知識に自信が持てずにいましたが、検定の結果や苦手な部分が見えたこと、受検したこと自体が自信につながりました」

▶「内容が幅広く出題され、事例問題もあったので、日々行っている看護の振り返りもできよかったです」

▶「受検後、解答とその根拠について解説があり、振り返りができました。自分の苦手な分野や不足している知識について認識することができ、課題を見つけることができました」

▶「日々の仕事では自覚できない自分の不足が明確になり、今後の自己学習の参考になりました。勤務年数が長くなるとスタッフから指摘を受けることが少なくなり、自分はできている、わかっていると過信していることがありました。今回の受検が自身をフィードバックする機会になりました」

▶「初めて受験しましたが知識の確認に最適でした。コロナ禍でオンライン受検できるのはとてもありがたかったです。もっと勉強し、次回も受験したいです」