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看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「ハラスメントについて」です。

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いま、いろんなハラスメントがありますよね。
パワーハラスメントやセクシャルハラスメントという言葉は聞いたことありましたが、モラルハラスメントやスモークハラスメントと、言葉が増えています。

そもそもハラスメントとは「相手にとっていやがらせや不快と思う行為をすること」とのこと。これ、言葉だけ聞くと「相手がいやがることをしないなんて当たり前じゃん」って思うかもしれませんが、ハラスメントしたほうは無自覚だったりします。

僕は以前、事務の仕事をしていましたが、そのときにExcelを使ってちょっと複雑な計算式を組んで事務作業を効率化しようとしていました。
あるとき、新しく入った職員がそのシートを使いデータ入力していましたが、誤って僕の組んだ計算式をきれいに消しちゃったんです。
これには僕もものすごくがっかりして「あーあ、消しちゃったのか。これ大変だったんだよ、作るの」って言ったんです。
そしたらデータを消した職員が「その発言、パワハラで訴えますよ」と。
自分としては時間かけて作った計算式を消されたがっかりした気持ちをその場で言ってしまっただけですが、それが相手にとってはいやがらせや不快であるととらえられたんでしょう。
これ、パワハラだと言われた僕は結構ショックを受けましたね。
はっきり言って無自覚でしたから。
それと同時に「これがハラスメントか」って再認識しました。


看護師の仕事って対人の仕事だから、相手のことを考える機会ってたくさんあるじゃないですか。
それでもクレームが来たり暴言をはかれたりと。
大変な仕事だなって思うんです。
患者さんからのハラスメントはかなり多いと思うんです。
どんなに気をつけても相手が不快になることはある。
逆に言うと、そういうクレームが来たということは、それだけその人とかかわってたんだなと。
ちゃんと仕事としてその人にかかわってたから問題が起こったんだなって思うようにしています。
仕事をしていなければそんなクレームやハラスメント行為はないですからね。
どんなに対応に気をつけてても、相手がどう思っているかなんて100%はわかりません。日々の忙しい業務で、そこまで相手を考えられる余裕がないときもあります。
でも、相手がいやだったという気持ちはしっかり受け止めて、同じことを繰り返さないようにしなくてはいけません。

すこしでも相手がいやな思いにならないように。
そしてコミュニケーションエラーを起こさないように。
人とかかわる仕事だけに、気をつけなければなりませんね。

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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki

乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。 

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