100文字以内で作られた問題文を読めば、答えになっている医療用語がサクッと覚えられる、学べる「クイズ100文字」。今回の問題文は……
Quiz 005
傷ついた内膜の隙間に入り込んでくるのがLDLコレステロールです。LDLコレステロールが高く、HDLコレステロールが低いと脂質異常症となります。では、高LDLコレステロール血症と診断される値はいくつ以上でしょうか?
Answer 005
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140mg/dL
前回(#004)お話しした高血圧、糖尿病、喫煙、脂質異常症などのリスクファクターによって傷ついた内膜の隙間にLDLコレステロールが入り込んできます。LDLコレステロールの値が高ければ高いほど、入り込む量は増えてしまいます。
入り込んだLDLコレステロールは内膜と中膜の間に留まります。そして、マクロファージに貪食され、死滅し、プラークとなってしまいます。
血液中でLDLコレステロールを回収してくれるのがHDLコレステロールです。このLDLコレステロールとHDLコレステロールの比によって、どれくらい血管内に動脈硬化があるのか予測する数値があります。それがLH比です。LH比2.0以上で動脈硬化の存在が疑われ、2.5以上では動脈硬化による影響が高い状態であることが推測されます。
図:『心カテのはなしをしましょうか』P26より
飛び交うワード
(あてろーむ)ぷらーく
和・表記:粥腫(じゅくしゅ)
英・表記:atheromatous plaque
読み:アテローム プラーク
野崎暢仁
新生会総合病院 高の原中央病院
西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)副代表世話人
メディカセミナー『グッと身近になる「心カテ看護」~カテ出しからカテ中の介助、そして病棟帰室後まで~』など多数の講演や、専門誌『HEART NURSING』、書籍『WCCMのコメディカルによるコメディカルのための「PCIを知る。」セミナー: つねに満員・キャンセル待ちの大人気セミナーが目の前で始まる! 』など執筆も多数。